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2026年4月7日火曜日

ディーヴァ&SUPERレイドック(X1版)

  同じ世界観を持つゲーム 
(ディーヴァ編・2)


キミは「シュラト」を知っているか?

・・・私は知らない(爆)

「天空戦記シュラト」放送期間(1989年4月6日 - 1990年1月25日)密教とインド神話をモチーフにした、格闘バトルアニメである。

(何故、知らないかと言えば当時、地元では放送していたが、下宿先は民放が2局しかないというアニメファン不遇の地。まあ、他県の放送も入るので不自由ではないが、テレ東系は全滅であった。)

そのアニメでは「デーヴァ神軍」「アスラ神軍」「インドラ」「ヴィシュヌ」「ソーマ」などといった言葉が飛び交い、ゲームしか知らない私でも(帰省して)TVCMを観ていてドキドキしました。

この作品はかの「あかほりさとる」氏の出世作でもあるそうです。

・・・おっと閑話休題。




その「シュラト」より先駆けること約2年前、パソコンでインド神話をモチーフに制作されたSLGそれが「ディーヴァ」シリーズであります。

当時はパソコンに於いて、RPG全盛期。

業界はそちらに注力しつつ、新しいムーブメントを模索していた。




折しも福岡の雄「システムソフト」がリリースした「大戦略シリーズ」(現代大戦略(PC-98)(1985年11月22日)・大戦略88(1986年9月)・大戦略X1(1987年1月))がヒットを飛ばし、世間的にマニアックとされ、知る人ぞ知る存在だった「シミュレーションゲーム」が徐々に認知されていっていた。

そんな流れを知ってか、知らずか、T&Eソフトの新作に向けてのプレゼン会議において、一人の社員が発言します。
「ウオー・シミュレーションゲーム」はいかがでしょう?と!

当時、若気の至り(汗)で購入した「デイーヴァ・ファンブック」の「メイキング・オブ・ディーヴァ」によりますと・・・


かの「プレゼン会義」にいた(社長・内藤氏含めて)全員がシミュレーションを知らず、後日、実際にボードゲームをプレイして、その面白さを伝えたということです。
その際、内藤氏が一人勝ちして「ワリと楽しい!」と、絶賛した事が開発へ繋がったとか。


こうしてリリースされた
ディーヴァです。

パソコン通信など、まだ「誰がやっとんじゃ?」・・・という時代。
とある田舎の農家の座敷にこれだけのSharp系ユーザーが集まるのでさえ珍しいのに、敵対関係(と、一方的に思っている)にある、NEC系・富士通系PCユーザーが、道場破り的に訪れる事も無く、これを機にもっと他機種ユーザーと仲良くなりたい・・・という、購入者の野望は潰えて行くのでした。

常連はFCかMSXばかり。
・・・予想はしていたが・・・。

幸い我が家には「うっきー」君という新メンバーが加入。
彼は「ファミコン」の実機を常に我が家に置いて帰っており、我が家でも珍しく人が来ない日・有名RPGの発売日などではその本体を活用させて頂いていた。
何処の家でもだろうが、メインストリームの8Bit機はあっても一台。
もしくはMSXかファミコン・・・と言う時代でありました。


結局、機種によってストーリーが違い、さらに他機種と交流することによって変化するストーリー。をウリに登場した「DAIVA」。

が、実際プレイし、クリアまでした我々に言わせてもらうと。
正直、そこまでではなかった!・・・と、しか言えません。

ストーリーに力が入っているのは理解出来るのですが、ゲーム中、ほぼドラマチックなことは起こりません。
サブタイトルとなっている「StoryⅢ:ニルヴァーナの試練も」、いつ始まっていつ終わったの?・・・って、感じですしね。

むしろ、マニュアルに掲載されている導入部分のお話はかなりドラマチック(なんせ(一時的にではありますが)主人公が死んでしまうような大冒険をするんですよ!!)であり、何故この部分をイベントとして、ゲーム内に持って来れなかったのかが、不思議でなりません。



また、肝心のシミュレーション部分に関しても、



艦隊戦に勝利すると、敵より情報がもたらされる
事がある。

もう少し練り込んでくれたらな・・・と、いう感じです。
この一番ウオーシミュレーションぽい「艦隊戦」がそうですけど、単なる正面切っての弾の撃ち合いです。
防御力の高い「戦艦級」を前面に並べ押し切ればはっきり言って、ほぼ無傷で倒すことが出来ます。
ボーステックの「銀河英雄伝説」などを想像して購入すると、肩すかしを食らうこととなるでしょう。


また、自分の惑星・中立(同盟)・帝国と、画面上に表示される天体はそれぞれ恒星系を指しているようです。同盟では30%・隣接している恒星系でも10%の税収入が入ります。お金に余裕があれば「防御力」以外に投資してみるのも良いでしょう。
ただ、幾ら投資しても同盟関係になるほど甘くないようで・・・。
最後はドライビングアーマーで蹂躙・・・って、「シヴァ~」さんと、やっていることは変わらないんじゃって気がしますねぇ。確率は低いものの政治力で相手を軍門に下らせるなんて機能が欲しかった。

「光子力研究所」って、「マジンガー」?

ただ、そうはいっても流石はT&Eソフト。
「惑星戦」のシーンには度肝を抜かれましたね。
スプライト機能を持たないX1で、非常に滑らかなキャラの動き。
敵弾の挙動。


これらの処理を、一体どうやってこのスピードの中でやっているのか?
この技術は後に語る「スーパーレイドックX1版」でも遺憾なく発揮されております。


また、X1版はどの機種もジョイスティックポートが2個付ているため、パッドもしくはスティックがあれば、難易度は高めですが、アーケードゲーム感覚でゲームを進めることが出来るでしょう。


このゲームは弟とRyo君がよくプレイしており、2人同時に惑星戦に挑む姿、そつの無いプレイは感動すら覚えましたね。



こちらのゲームは1ドライブのX1でも動作するので、下宿へ持って帰ってもプレイしてみましたが、やはり2人同時出撃を想定しているからか、少し味気ない気がしましたね。
一応、クリアはしましたけど。

総評


常に新しいジャンルを生み出し続けねば・・・と、いうT&Eの社風も影響があったのかも知れません。
また、当時のFD(2D)2枚分に納めるということは、かなり涙を飲んで棄ててしまった設定・システム等もあったのでは?と推察されます。

ただ、ゲームを通しで遊んでみて、不思議とバランスは悪くない感じなのです。

シミュレーション・物語性の部分が薄口な分、X1には得意のアクションがあります。

そして、「艦隊司令官」であるプレイヤー自身が、能動的にパスワードを他機種ユーザーのマシンに持ち込み。
共闘して目的を果たす。

これぞ、真のアクティブ・シミュレーション!(なるほど!)

次回は、このディーヴァと世界観を同じくする「SUPERレイドックX1版」につきまして、お話ししたいと思います。

2026年3月22日日曜日

ディーヴァ&SUPERレイドック(X1版)

 同じ世界観を持つゲーム

(ディーヴァ編・1)






ここではない銀河「ヴィシュヌ」。

この物語は遠い未来を舞台としている。









時に、マウトレーア暦3721年。













かつて栄華を誇ったヴィシュヌ銀河も栄光を失い、今そこに残るのは、悲しみと絶望、そして現在もくすぶり続ける報復の連鎖だけだった。










4000年の長きにわたり、ヴィシュヌ銀河を統べて来たインドゥーラ帝国も『黄金帝・マヌ』の暗殺、更に、主星アルジェナの消失による政情不安と混乱から、反乱・内紛の嵐が吹き荒れていた。











各植民地惑星が最悪の事態を恐れ、息を殺して嵐の過ぎ去るのを待つなか、生き残った人々は、真の破壊の権化の姿を目撃した。




「シヴァ・ルドラ」、帝国軍の司令官である。


       


「シヴァ」の立案した作戦により多くの人々が家族、友人、恋人、そして星を失った。











アモーガ=シッディ
インドゥーラ帝国軍艦隊司令。
家は代々インドゥーラ帝国の皇帝に仕えてきた。
そんな彼も若干15歳で、この戦火の渦に巻き込まれる。


そして、立場・境遇が違えども、時を同じくして、混迷するヴィシュヌ銀河に生きる、7人の男達。
彼らもまた、「アモ-ガ」と同様、過酷な運命に翻弄されつつも、「ナーサティア双惑星」へと導かれていくのであった。











・・・と、言う訳で、始まりました、「ディーヴァ」。

オープニングは部分的にアニメーションするし、独特のフォントと相まってとてもカッコイイです。

ただ、恐らくストーリーを解説しているであろう、オープニングが全て英語なんです。
当時は何と書いてあるか「ちんぷんかんぷん」でしたが、現在はキャプチャーした画像より、テキストだけを抜き出して、更にAIが翻訳してくれるという非常に便利な世の中。

上記はその機能を利用し、翻訳したものを、更に「レトロゲーム親父流に」意訳しております。

マニュアルをどっかにやってしまっったので、T&E公式のストーリーではありません。間違ったり原作者の意図と合い入れない表現となっている場合もある事と思いますが、当時のファンのタワゴトとして聞き流して頂きたいと思います。



「DAIVA」とは・・・

遙か昔。
未だ、各社のパソコンがそれぞれ独自のアーキテクチャを持ち、覇権を競ってきた時代の話。

ある程度の売り上げを見込めるソフトは、主要なパソコン数台に同時移植されることが多かった。
T&Eソフトであったら、「ハイドライド」シリーズ。
他社なら「ザナドゥ」・「Ys」とかがありますね。

この「ディーヴァ」は、こういった背景を逆手にとって、どうせ様々なプラットフォームで作る(場合によっては担当する人間も変わる)んだったら、最初からキャラとか設定も全部別のものにしちゃえ!
キャラが違うなら、ストーリーも変えちゃえ!・・・ってな勢いで作られたようなゲームであると思います。

普通、こういった多機種展開するソフトでも、流石に主人公は一人なんですが、このディーヴァ、何と機種毎に主人公を変えてきているのです。


では、ここで先程導入部分にも出た、
「立場・境遇が違えども、時を同じくして、混迷するヴィシュヌ銀河に生きる、7人の男達。」
を、紹介しましょう。


STORY1 ヴリトラの炎:PC-8801mkIISR用。1987年2月発売。
「ヴリトラって何でしょう?何でも役所に持ち込まれても困ります。」(彼は辺境星系の元司政官)


主人公はルシャナ=パティー。



STORY2 ドゥルガーの記憶:FM77AV用。1987年3月発売。
「オイ、俺の顔だけデッサン狂ってねぇ?」










主人公はア=ミターバ


STORY3 ニルヴァーナの試練:X1用。1987年2月発売。
「勘違いされては困る。私は「ニルヴァーナ」という名前ではない!」(ニルヴァーナは、旗艦に搭載された生体コンピュータの名前)


主人公はアモーガ=シッディー。


STORY4 アスラの血流:MSX用 1987年4月発売。
「ちゃんと、(MSX)1は1、2は2でリリースするのがT&E流さ!」













主人公はラトナ=サンバ。


STORY5 ソーマの杯:MSX2用。1987年3月発売。
SF・RPGで、ジャンク屋の頑固親父を演じている様な雰囲気の方ですが、実際は20代前半!X1の主人公の命の恩人。













主人公はアクショー=ビア。


STORY6 ナーサティアの玉座:ファミリーコンピュータ用。1986年12月5日発売。
我が家では作戦参加率1位!


主人公はマータリ=シュバン。


STORY7 カリ・ユガの光輝:PC-9801VM/UV用。1987年12月発売。
発売が遅くなった印象がありますが、他のPCと同じ年に発売してたんですね。
ただ、当時は16Bit機には手が出せず・・・。











主人公はクリシュナ=シャーク。


また、各主人公の出自についてもそれぞれ物語があります。
例えば、我らがX1シリーズの主人公「アモーガ=シッディ」については・・・。


STORY3『ニルヴァーナの試練』の主人公。
インドゥーラ帝国軍艦隊司令。

「ニルヴァーナ」とは、旗艦ラージャに搭載された生体コンピュータ。

帝国から脱走した女「ラティー」を追い、惑星ファンスルを訪れたアモーガは、ニルヴァーナの素体となった超能力者・スーラ族の襲撃に遭い、捕らえられる。

スーラ族の拷問に遭い「アモーガ」は死んでしまう。

偶然同じ牢に捕らえられたアクショー(MSX2版の主人公:ヒゲのおじさん)により肉体蘇生薬を投与され蘇ったアモーガは、アクショーとともにファンスルを脱出。

その後、同胞たちの力で自我を取り戻したニルヴァーナの導きにより、ナーサティア双惑星を目指す。



・・・と、いうことで、どこぞの観光地のように、ヴィシュヌ銀河住人に人気急上昇の「ナーサティア双惑星」・そして、それを目指す各主人公達と役者は揃ったワケですが、ちょいとお話が長くなりすぎました。

それではまた、次回の総評をお楽しみに!