2025年10月25日土曜日

トンネルdeサックス&御礼


 近況報告


中国地方の某トンネルを拠点にサックスを奏でる孤高の漢「Ryo」。

彼は多くのものを失いながらも尚、サックスを吹き続ける。

あたかも自身の存在をこの地に刻み付けるように・・・。


えー、こちらのサイトではお馴染み、私の友人、「常に一歩先を行く男、Ryo君」であります。

そ、その彼が!ジャジャーン!


特報1

来る2025年11月2日、

おかやまアーツフェスティバル・ウェルカムパフォーマンス

出演決定!!

時間は、昼12:00~17:00の間(未定)

場所は岡山駅・エキチカ広場


遂に男は、トンネルを越えたステージへ!

サックスによる生の演奏、地下空間に染みる残響音に興味がある方は、会場へ是非!


特報2


そして、ちょっと気が早いですが、
今年もこのブログを見て頂いている皆様だけに、Ryo君よりクリスマスプレゼントが頂けそうです。
まだ、次のイベントに全力投球中なのではっきりとは言えませんが、ヒントはこれだ!


・・・これまた、シブいタイトルの予感!
心が洗われそうですね。

最後に・・・

彼の練習風景を観て頂きながら、今回の報告を終了したいと思います。
Ryo君の活躍を、今後も刮目して見よ!!


御礼!

改めてこのページの統計情報を見て驚いたのですが、実は総ページビューが40,000を軽く越えておりました。
これも、このような駄文と趣味に付き合ってくれた友人達、そして、何よりもページを見に来ていただいてるお客様1人1人の力添えがあっての事と、深く深く御礼申し上げます

パーキンソン病」という難病とバトル中の為、ブログの更新もコンディション次第なのですが、今後も命ある限り頑張っていきますので、お付き合い頂ければ幸いです。

2025年10月19日日曜日

スポーツ(ゲーム)の秋


コナミ・ハイパーシリーズ(※)



ネットを見てみると、「ハイパー (Hyper)」とは、「上」「超越」「極超」を現わす言葉だそうである。

野球・サッカー・テニス・ゴルフ・スキー(スノボ)等、「スポーツ」を題材にしたゲームは世に多く存在している。そしてそれらは、普遍的な人気を今も誇っている。

だが、かつて、本当にスポーツしたが如く疲れを感じさせ、また、それでも尚、更なる記録の高みへとプレイヤー達にしのぎを削らせたゲームがあったのをご存じだろうか?

コナミの「ハイパー」シリーズ(※)だっ!

※便宜上勝手にそう呼んでいます。「ハイパーラリー」というゲームも存在するので、シリーズとかじゃなく、コナミの制作陣が好きな言葉だっただけかも。

ハイパーオリンピック1・2(MSX版)

当時、メガロムが未だ無かったため、1つのアーケードゲームを2本に分けて発売。
(ファミコン(以降FC)版は1本)
完成度は非常に高く、動作は比較的なめらかです。
まだFCブーム以前ということ、移植も本格的なものはMSX版が初だったということもあり、非常に良く売れたとのこと。
言われてみれば、黎明期のMSX誌のランキングを上位独占していた様な気が・・・。


2ボタンしか使わない、異色のゲームデザイン!(※正確には→とAボタン)
1には「100m走」・「走幅跳び」・「ハンマー投げ」・「400m走」が収録。
2には「110mハードル」・「やり投げ」・「走高跳び」・「1500m走」が収録されている。


我が家には、自分が買ってないのに、知らない内に誰かがRomを置いていっていた。

松下のMSX「CF-2000」を買った際に、専用ジョイスティックを買ったのですが、このゲームが決定打になりボロボロに・・・。
でも、専用コントローラ「ハイパーショット」(同時発売)が、何故か数日後にはMSXに装着されていましたね。

ハイパースポーツ1(MSX版)


「ハイパースポーツ1」は、アーケード版「ハイパーオリンピック84」と、ほぼ同時期の発売。
「高飛び込み」・「跳馬」(アーケード版より?)・「トランポリン」・「鉄棒」の計4種目を収録。
演技の後の、審判の判定がかなり辛口。

ハイパースポーツ2(MSX版)


こちらの発売は1より約3か月後くらいだったと思います。
今回の競技は、「クレー射撃」・「アーチェリー」・「ウエイトリフティング」と、全てアーケード版よりのチョイス。
競技は3種目と少なめでしたが、後述の「X1版」と併せ、我が家ではよく遊ばれていましたね。
特にクレー射撃が好きでした。



ハイパースポーツ3(MSX版)



「ハイパースポーツ2」の約一年後に、まさかの発売。
アーケード版(ハイパーオリンピック84)より「三段跳び」・「棒高跳び」を収録、そして、MSX版オリジナルの競技として「ロードレース」・「カーリング」の計4種目を収録している。



特に「カーリング」は初めてこのゲームでその存在を知りました。

ハイパーオリンピック84 1・2(X1・テープ版)

何と、アーケード版稼働から約半年、まさかのX1へ移植!

制作は北海道の雄「dbソフト」(デービーソフト)!

後に発売された「PC-8001mk-2SR版」(PC-88ではない)についての移植度は資料が少ないので何とも言い難いですが、X1版は非常に完成度が高い移植となっています。

スプライトが無い機種なので、動作については、結構ガクガクするのかなぁ・・・と、思いきや!!
ゲーム自体は、スクロールもキャラも滑らかで、逆にこちらがビックリ!


FD版だったら、2ドライブを利用して、1と2一気に遊べるようですが、自分はテープしか所有していないので・・・。


ネームエントリー画面。


水泳。
泳ぎ切ったと、思いきや・・・。
折り返しがあったのね。


「クレー射撃」
これは面白いですね~。
当時から大好きでした。
パーフェクトで、隠れキャラのターゲットが出て来たような。

「跳馬」
当初、私は何をやれば良い点に繋がるのかさっぱりわかりませんでしたよ!
こちらも隠れキャラが出ましたね。


「アーチェリー」
連打が無いのでチョッとラクですねー。


全競技で、規準をクリアすると表彰式が!!


X1版の「1」は例の「白銀のPC・X1D」を所有する「Y君」から貸してもらっていたのですが、どうしても続きがやりたくなって、買っちゃいました!
「2」(テープ版(涙))!


「三段跳び」
地味に結構難しい・・・。
タイミング良くやると、物凄く跳躍できます。


「ウエイトリフティング」
このあたりで体力が・・・。

・・
・・・

「・・・えー、体力の限界!」(千代の富士)
誠に申し訳ございません。
やはり「パーキンソン病」に冒された我が身体では、連打は無理でした。
まあ、自分の身体については、医学の進歩に任せるとして。

総評


・・・と、いきましょうか。
現在ではSwitch等で、なかなかのフィットネスが楽しめます。
更にVR等を利用して、リアルなスポーツ体験も出来るようになってきました。

しかし、パソコン黎明期に感じたあの熱さ、2ボタンのみで誰でも競技に参加できるシンプルなゲームデザイン。

皆、翌日の授業に影響が出るくらい遊んでしまってましたね。
特にX1版の完成度は素晴らしく、再現の為現在プレイしても思わず数時間プレイしてしまいました。

お・ま・け

映画ファンの方には耳にタコかも知れませんが、このゲームのオープニング曲は、映画「炎のランナー」のテーマソングよりのアレンジとなってます。
オリジナルは「ヴァンゲリス」さんの作曲。
「ヴァンゲリス」さんといえば、私の大好きな映画「ブレードランナー」の音楽を担当された方になります。
また、ワールドカップの公式テーマソング等も担当されていましたね。

2025年10月13日月曜日

ラグランジュL-2 Ⅱ D-side X1版


 ダークサイドへようこそ!


月。

誰もが知る地球の衛星である。

衛星というにはあまりに大きな質量を持つこの星は、潮の満ち引きから、大気の循環に到るまで地球に対して大きな影響を与えている。(注1)

そして月のもう一つの特徴が「潮汐(ちょうせき)ロック」と云われる現象である。

それによって月は必ずある表面だけを地球に向け、その他の面は地上から窺い知ることの無い領域となる。(注2)

近年、宇宙機や観測技術の向上によって明らかになって来たが、それまではその場所は、恐れを持ってこう呼ばれていた。

「ダークサイド」


注1:仮に月という衛星が無ければ、地球の沿岸部は毎日津波の様な大波が起こり、地上は台風のような突風が吹き荒れるという。この事だけ見ても、地球は奇跡の星なのだ。

注2:このことにより、かつては「月の裏側に宇宙人の月面都市が有る!」などといった噂が、某誌に良く掲載されていた。


話を少し前に戻そう。

月の裏側を航行中だった連邦軍の調査船「ガリア201」は、運悪く(?)飛来したコロニーの隕石破壊用ミサイルに接触。


奇跡的に宇宙服を着ることに成功した「ライル」(主人公)を残し、他の搭乗員の命と共に船は宇宙の塵と化した。

自分自身「死」の恐怖が迫る中、たまたま眼前に現れた、月の裏側にある地球との「重力均衡点」(ラグランジュ点)、にある「スペースコロニー・L2」に取り付き、九死に一生を得た主人公。

だが、そこは狂ったAI「ZERA」とロボットが支配する狂気の世界だった。

ライフボートの動作不良で脱出に失敗した少女「メイ」と共に、幾多の試練を乗り越え、脱出艇でコロニーから逃げ出す二人の背後でAIコンピュータ「ZERA」の言葉が呪詛のように響く。

「目票は月ステーションと推測。ポイントJ-06にてシャトルを破壊する。」と・・・。


かいせつ

さて、久方ぶりのコマンド入力式のAVGとなりますこちら「D-side」。

かつて、このサイトにて解説しました、LagrangeL-2(ラグランジュL-2)の完全な続編となります。

コマンド入力式とは言いますが、時間を所謂「言葉探し」に浪費する事はまれで、寧ろピンチをどう切抜けるかの「発想」に重きを置いたゲームデザインとなっています。


例えば、ゲーム開始直後。

脱出用のシャトルに乗り、どうにか「ZERA」の手を逃れ、ようやく安堵した「ライル」と「メイ」でしたが、それは、シャトル内に響くアラームの音によってかき消されます。

何と武装が一切無いこのシャトルへ向け、コロニーよりミサイルが発射されたという事。

しかも、着弾予定は10分後との、余り嬉しくない情報も加わり、真に「ピンチを絵に描いて額に入れたような状態」!(※AKIRAより)

ミサイルは「ZERA」によって、宇宙船等の推進装置の熱を感知し、自動追尾するよう改造が施されています。

とりあえず、「ライル」君もこのシャトルについて詳しい訳じゃないですし、「メイ」ちゃんに到っては、既にこちらを潤んだ様な目で見ています。

「えーい、じゃあ俺がなんとかするわい!」

(GAME・START! ここから、マジで10分のカウントダウンが始まります!)


・・・で、死にました。
「何とか出来そう?」と、怪訝な目をするメイちゃんに、「一度、死んだと思えば大丈夫!」と、小粋なスペースジョークを交しながら(そんなシーンはありません!)TryAgeinを選択。

半ばやけっぱちで、「キー」(キーボード)を「オス」と・・・画面がシャトルのものと入れ替わります。

画面にはメニューがあり、様々なコマンドの中に「エンジン切り離し」の文字が!どうやらメインエンジンのみをパージ出来る様ですね。いつの間にやら時間は5分を切っています。

迷っている場合ではありません。

祈るような気持ちでコマンドを選択。

コクピットに現れた、エンジンパージ用のレバーを引くと・・・やった!

レーダーには、ミサイルらしき光点がパージしたエンジン部分を追って、こちらとの直撃コースを外れていく様子が!

やがて2つの光点は重なり合い消滅。

危機は去った・・・かに思われましたが、シャトルが向かっている、月軌道にある巨大宇宙ステーション「SOC-3」から通信で、「現在ZERAからのハッキングでステーション内が混乱の極みにある。こちらに来てはいけない」・・・との警告が!

推進剤はギリギリ。

シャトルはステーションよりの電波を受け自動航行中。

「・・・こうなったら、受信用のアンテナを物理的に切断しましょう」と、メイ。

咄嗟に出たにしては良いアイデアだ。


通常、こういった「脱出用シャトル」等の自動航行システムは切る事を想定していない。(裏技的なものはあるでしょうが、時間がありません)

じゃあ、船外活動だなっ!と、コクピットのドアのボタンを押す。

・・・反射的に閉める。

その向こうには(明らかに行動がおかしい)ロボットが1体こちらを向いて立っていたのだった・・・。

(※ここで、パスワードが表示され、この時点から再開が可能となります)

・・・やはり、「ライル」と「メイ」、この二人に安息が訪れるのはもう少し先の話になりそうです。

上記のパスワードによるコンティニューですが、これによって、「その場で起こっている事は、その場にあるもので解決(もしくは進行)可能という事(アイテム取り逃し等によるハマリがない)になり、プレイヤーはその場の謎解きに集中出来るのです。


ただ

前作でもそうでしたが、多少のSF的知識、科学的知識は必要でしょう。


たとえば、「ある宇宙ステーション」にて。
ドッキングベイに接岸した主人公をZERAによってハッキングされたロボットが待ち構えています。
主人公はこれをどうにか排除しないといけません。
ここで一度、周りを見渡してみます。ハッチを開ける「ハンドル」天井には「ライト」左側のシャッター内には燃料(推進剤)の入ったタンクが中にあります。

そうです!

やることは、ライトを割る→線をショートさせる→シャッター内の燃料タンクを外へ投げる→ハンドルを回しハッチを閉める→エンジンスタート!


でも、これはSFでは無いですね。
前回のラストみたいに「コロニーの○○を止めて○○○状態にする」と言ったようなSF的知識は必要無かった様に思います。

兎にも角にも大切なのは「ミル」コマンド

SF的知識は必要無いと言っておいて何ですが、用語は多彩です。壁面にあからさまにフタのようなものがあったとします。
人によって捉え方は様々で、「フタ」「ハッチ」「パネル」「メンテナンスハッチ」等、これがSFとなれば尚更です。
ここは初心に返って「ミル」コマンドを新しい画面が出る度に実行するクセを付けておきましょう。ここで読み上げられたものこそクリアに必要なものが含まれているのです。

総評

こちらのゲーム、前作「LagrangeL-2」をプレイした人なら必ず遊んでしてほしい逸品ですね。
当時、技術的にリアルタイム処理、アニメーション処理がまだ難しかった時代に、アイディアで、スリル溢れるゲームを作りあげたことがまず素晴らしいですね。
私も前作はなかなか手こずったのですが、こちらはほぼノーヒントで1か月くらいでクリア出来たと思います。

あと、AI・ロボット・ドローンといった、現代になってより耳に入るようになった言葉たち。
彼らとはいつまでもより良い人間のパートナーとして居てもらいたいものです。

このあと

ゲームは、2つの宇宙ステーション。


月・そして「メイ」との別離。

そして、因縁のコロニーL2へ。


ラストは「プ、プロトカルチャー!」(爆

おまけ

このゲーム当時のゲームらしく隠しキャラ(表情)等があるみたいで。
例えば、脱出のシャトル内で「メイ」に向かっていきなり「フ○」「○○○」。


もう一つ、「絶対音感」が無いから無理~と、お嘆きの全国の「ラスト・ドア」前の「ライル」さんへ。



「カクレキャラ ミル」と入力すると・・・。(救済措置かな?)