2024年8月28日水曜日

ウルフチーム

OP、EDなら任せろ!


ウルフチーム


8bitPCも、メディアがFD中心となると、徐々にオープニングや、エンディングの演出等に力を入れるメーカーが現れて来た。その中でも異彩を放っていたのが、「日本テレネット」という会社の開発チームであった、「ウルフチーム」である。

後に独立し、同名の会社を設立する事になる彼のチームは、オープニング・エンディング・中間デモのみのゲームと、揶揄される程、尖ったゲームを制作することで有名だった。

だが、私は言いたい。ビジュアルシーンにここまで拘った会社が他にあったかと?
そして、一度ゲームを始めれば、これまで、雑談していた友人達が黙り込み、ゲームのオープニングに集中する。
こんなに人を引きつけるゲームが他にあったかと?

海外のゲームなんかはOPもEDも無いゲームが多い中、これでもか!と、熱い想いをぶつけられ、恥ずかしげも無く、EDで自分たちの名前を晒していく。

いつしか、我らは彼らのゲーム無しでは生きれない、「ウルフ・ジャンキー」となり果てていた。

目を閉じれば心に響くあの、企業ロゴの「鐘の音」。

ウルフチームが日本のゲームに果たした役割、影響は大きい!


ファイナルゾーン ーウルフー

ウルフチーム

ウルフチーム

ウルフチーム

「ウルフ」の名を世に知らしめたゲーム。他機種ユーザーも驚愕の、FM音源!
X1版は素晴らしい!
バットエンド1の音楽も素晴らしく、いつしか、OP→ゲームスタート→(適当プレイで)敗北→バットED1→OPというループに陥っている自分に気づく。

夢幻戦士ヴァリス

ウルフチーム

テレネット時代の作品第2弾!こちらもサウンドが素晴らしい!
セーラー服姿で敵と戦う主人公「優子」が操作していて、ちょっと背徳的でした。

ウルフチーム

ウルフチーム

ウルフチーム

YAKSA -ヤシャ-

ウルフチーム

ウルフチーム独立第1回作品!
でも、X1版はアークスに付属していたデモだけ。
でも、良いのだ!88ユーザー曰くゲームはアレらしいんで・・・。

ウルフチーム

ウルフチーム

くーっ!とにかく、カッコイイ!何故、アドベンチャーゲームにしなかった?

ウルフチーム

こちらは、X1版の「アークス」。ちゃんと400ライン対応で見やすいです。
ゲームは・・・、ウルフにしては普通かな?

アークスⅡ

ウルフチーム

前作の「ピクト」君が主人公。
子供だった彼も、こんなに立派になりました。
プロの作画&アナログパレット使用のOPが、素晴らしい!
因みに、SoundBordⅡ搭載のマシンであれば、オープニングで音が豪華になり、ADPCMで喋ったりします。
何を言ってるのか分かんないケド・・・。

ウルフチーム

ウルフチーム

ウルフチーム

ゲーム自体は、割とあっという間の展開で。
なんか、よく分からないうちにラスボスと闘って、エンディングを迎えた様な気が・・・。


X68000・メガドライブ時代

そんな「ウルフ」ですが。X68000・(同じCPUの)メガドラという新たなプラットフォームを得て、突然、普通に遊べる「良作」を連発します。

FZ戦記 アクシス

ウルフチーム

ウルフチーム

グラナダ

ウルフチーム

ウルフチーム

ソル・フィース

ウルフチーム

ウルフチーム

画面は全てX68000版のものです。
他にも、作品はありますが、特に上記の3作品は良いですねー。

そして・・・。

しばらく「ウルフ」の名前を聞かなくなったある日、突然告知された最後の作品がこちら!
「東京トワイライトバスターズー禁断の生贄帝都地獄変ー」(長い)だ!
これは、斜陽のPC-98で、最後の方にやって来た「大作」では!
凄く面白そうだ。
実際プレイしてみても、なかなか歯ごたえがあり面白かったんだが、「凌雲閣」でエラーを吐いて進行不能に・・・バグか?無念じゃ! 

ウルフチーム

ウルフチーム

ウルフチーム

ウルフチーム

この後「狼」の残党たちは、バンダイナムコに吸収されてしまい「テイルズ」シリーズのチームの一員となったらしい。
でも、いつかまたどこかで「反骨」の芽を出してくれる事を祈っている。

「我々は犬の皮を被った人間じゃ無い、人の皮を被った狼なのさ」
映画「人狼」より


お・ま・け

日本テレネットは、音楽に自信があったのか、ゲームには必ずといっていいほど、MUSICモードが搭載されておりました。これは「ウルフ」制作のものにも搭載されており、現在に至ってもその素晴らしい音楽を堪能させてくれます。
コマンドは簡単。どちらも「F5」キーを押すだけです。
※X1版での話です。他機種版は違うかも知れません。

夢幻戦士ヴァリス

ウルフチーム

ファイナルゾーン ーWOLFー

ウルフチーム

実はLINEスタンプ売ってました

くまのおとうさん
くまのおとうさん 家事

 そう言えば、私って、ブログと同時くらいにLINEのスタンプを作って販売していたんだっけ 。

現在は病気の進行と供ににマウスで絵を書く事が出来なくなって、放置状態なんですよね。

こんな拙いイラストでも、毎月定期的に売り上げがあり、購入していただいた皆様は頭が下がります。

本当にありがとうございます。


くまのおとうさん

Windows付属のペイントブラシのみ。色もデフォルトのみ使用という、謎のこだわりで作ってあるスタンプ。


のーてんきねこ

おカネをドブに捨てる勇気がある方だけ、オススメします。


[AstronautのLINEスタンプ一覧]



2024年8月27日火曜日

NEC PC-8801mkⅡFRmodel30

 卒業請負人あらわる!


PC8801mkⅡFR


大学も4階生。「卒業」の2文字が確実となり、地元の会社に内定も決まった頃の話である。

必要な科目を履修し、単位を取得できた生徒は、殆んど出校する用が無くなり、ある生徒はアパートを引き払い新幹線通学(バブルですから・・・)したり、家が近所にある生徒は車(バブルですから・・・)を購入し、自動車にて通学したりしていた。(注1)

実家まで適当な距離があり、バイトもなく、手元にあるPCといえばX1c/k

ファミコンなどのゲーム機も無いという状況下で、娯楽に飢えていた私は、遂に忌み嫌っていた(憧れの裏返しである)「国民機」を購入する事を画策する。

かつて地上に栄華を誇ったPC-88帝国も、現在では、PC-98やX68000などの16bit機の攻勢に、確実に版図を狭め、中古価格もmodel30が2万円台まで下落していた。

私の心は決まった。

クリーンコンピュータ原理主義者として、敵対する、88帝国のマシンを購入し、何処が駄目なのか、徹底的に遊んで・・・、もとい、徹底的に調べてやろう!

しかし、今からバイトというのもどうであろう。

これから社会人としてズーっと働くのだ。

そんな時、ある知人(ゼミは違う)がノートを見せてくれと、下宿を訪ねて来た。聞けば単位がギリギリで、卒論もままならないとか。

そこで、私は提案してみた。(時効だよね?)

「卒論、幾らかで手伝ってやろうか?」

勿論、彼の答えは「Yes」である。

自分は当の昔に提出していたので、余裕であった。こういうヤツを、もう一人見付け、「卒業請負人」となった私は彼等を無事卒業させ、大変な感謝と共にある程度纏まったお金を手にする事となった。

そして、遂に、アナログモニターと、PC-8801mkⅡFRmodel30を秋葉原から実家へと、送ることへ成功。

これまで、国民機でしか遊ぶ事が出来なかったゲームを、遊び尽くす(爆)事となる。


Silpheed

シルフィード。

メガCD、プレステ2等に移植された名作!


Silpheed

Silpheed

デモしているPCを臍を噛む思いで眺めたものだ。


Ys1

Ys2

Ys3


Ys1~3

勿論X1版も持ってます。でも、ソーサリアンはX1。Ysは88なのだ。

残念ながらそうなのだ。


Snatchre

スナッチャー

Snatchre

Snatchre

もう、このゲームの為に88を購入したと言って、過言では無いでしょう!

また、いつか語りたいので、多くを語りませんが、想像を超える出来!

ゼミの教授にまで熱く語ってしまう程、心酔させていただきました!


信長の野望 武将風雲録

信長の野望、武将風雲録

信長の野望第4弾!

信長の野望 武将風雲録

信長の野望 武将風雲録

配下武将、全国プレイが実現。

茶器に注目するなど、なかなかの着眼点!

完成度の高い逸品!


・・・えっ、結構楽しんでるじゃないかって?

ゲホゲホ・・・そ、そんな事無いッスよ。

注1:私は免許取得中で、親切な友人が車で大学まで送ってくれてました。

2024年8月24日土曜日

トンネルdeセッション

 コラボ記念企画!


前回紹介したRyo君から、スペシャルコラボ企画として、このサイトを訪れて頂いているレトロゲームファンの皆様の為に、1曲演奏していただく事となりました。

まだ練習中なので、動画はありませんが、その曲とは!

PCエンジンCD-ROM2版「スナッチャー」オープニング。

「One night of Neokobe city」

に、決まりました。

さて、どんな感じになります事やら。

乞うご期待!

2024年8月23日金曜日

PSY-O-BLADE(サイ・オ・ブレード)X1版

x1最期の超大作AVG

サイ・オ・ブレードとは、正式名「サイキック・オフェンシヴ・セル・ブレード」 ニューロコンピュータに於ける神経細胞素子の異常増殖を意味する言葉だそうだ。

T&Eソフト製作による本作、「ハイドライド」の発売以来、毎回何かしら特徴のある作品を製作していた同社だが、今回はズバリ「画面数という言葉は死語になる!」である。


当時のゲームは、ゲーム内の様々なエフェクトの数をパッケージ裏等に記載し、「こんなにボリュームがありますよ」的なアピールを行うのが流行っていた。
かくいう私も、AVGなら、総画面数○○枚!、サウンド○○曲!!、シナリオ原稿用紙○○枚!!!、おまけにFD○枚組(爆!)とか書いてあると、そちらの方に購買意欲を感じる事が多かった。



上記の様な傾向からか、このゲームは、画面のどこかしらが、必ず動くという事をウリにしており、静止画になりそうなエアロックのシーンから、エレベーターのシーンでも、ハッチ開閉とか、エレベーターの背景が上下したりするといった演出がなされている。


西暦2101年、太陽系近傍恒星系(注1)である、バーナード星系の惑星に恒星間有人探査機「セプテミウス2」が到着。
人類は初の恒星間航行と系外惑星に降り立つ事に成功し、宇宙船は地球への長い帰路に就く。


2113年、地球に近づいた「セプテミウス2」であったが、メインコンピューター「ラクーン」からの謎のメッセージと共に徐々に軌道を外れていく。


乗組員の安否が気遣われる中、時を同じくして、「ラクーン」の設計者であった「シュルツ博士」が失踪。
監視衛星により敵対国の軍施設に囚われている所を発見される。



これこそ本当の本作の「ウリ」だと思うのだが、本作は宇宙飛行士である、キース・マクダネル(以下キース)と、特殊工作員のヒューイ・マークフィールド(以下ヒューイ)のW主人公で進められてゆく。


宇宙船には謎の亀裂が・・・。

先ず最初のシナリオはキースから、主人公達が搭乗する宇宙船「キャサワリー」が「セプテミウス2」に接舷するところから始まる。

X1版はジョイパッドが使用出来る為、意外と軽快です。

最初は軽く宇宙船の内部構造を確認する感じでいきましょう。
PC-9801版はマウス・他のPCではジョイパッド若しくはキーボードにてカーソルを対象に合わせて、そこに表れる選択肢を選ぶことによりゲームは進行してゆきます。
一見面倒そうな仕組みですが、慣れると意外と操作感が良く、直感的に選択する事が出来ます。
そう、あの、「ポリスノーツ」のシステムをスナッチャーより前にやってるんですね。(注2)


そして、ゲームを進めるともう一人の主人公「ヒューイ」編が始まります。
こちらはキース編が物語の「表」だとすると、「裏」に当たる部分。
歴史の教科書、ましてやTVニュースにならない世界の話です。

ヒューイの相棒となるルイス。飄々とした男だ。

検問だ!滅多な事をしてはイケナイ。

主人公と同じく、現地で以前より潜入任務を実行中である「ルイス・ブルーデール」とのバディで闘う事となります!
こちらは、下手をするとゲームオーバーやハマりもありますので、緊張感はなかなかです。

初っ端から、捕まってしまう主人公達。

し、シュルツ博士!!
重要なシーン。〇レートの確認を忘れないように。



また、中盤以降に敵の研究施設に突撃するシーンがあるのですが、それがマップの広大さと相まって、けっこう難易度高いです。
慣れると、スタート時の残りの距離で目的地が判るそうですが、初見ではほぼ確実にやられてしまいます。

「ドングル」ではなく、没入感を増させる
アイテムでは?


また、有名なところでは、このゲーム、面白いハードウェア・プロテクトが施されています。
「メロディーモジュール」という名前の小さな機械で、ラクーンが作ったとされる曲が再生されます。

全8曲の中から、3曲の名前を当てればラクーンの直結回路を開くことが出来るので(厳密に言えば、1曲目は判っているので、残りの曲名を当てればオーケー)、当てずっぽうでも結構当たってしまうんですけど、こういう「ドングル」は面白いですね。


ラクーンが語る、この計画に隠された「衝撃の真相」とは?




かたやヒューイの存在を知らない、もう一人の主人公。
さり気ないシーンが光る。

ヒューイ、キースの運命は?


名作映画「カプリコン1」をほうふつとさせる、感動のエンディング!
是非、ゲームで堪能してください!


お・ま・け

「サイ・オ・ブレード」
いかがだったでしょうか?

某国民機では、このゲーム発売の1週間後に、あの伝説の「スナッチャー」が発売された為、このゲームが見事にワリを喰った感じになっちゃったんですよねー。

でも、こちらも負けず劣らずの名作です。

では、おまけ情報を少しだけ・・・。
このゲーム、カーソルを合わせて好きな所でボタンを押すと、リアクションが返ってくるのですが、こんな面白いリアクションも!

ヒューイ&ルイスは掛け合いが最高!
カーソルで鼻や耳に悪戯すると・・・。

また、セプテミウス2コクピットのシーンでボブの股間を見るとリアクションが・・・。

拷問部屋のPCは何と!

ゴミの中には、伝説の健康器具も!

特にX1版のステレオFM音源を駆使したオープニングは必見で、アッという間に心を捕まれ、ゲームの世界に引き込まれました。

まさにX1最期の超大作ADVと呼に相応しいゲームと言えるでしょう。



注2:「サイ・オ・ブレード」1988年11月19日発売。「スナッチャー」1988年11月26日発売。