待たせたな!
付属ソフト「VIP」。 音のクオリティにビックリ! |
「何でPC-88SR版の「アルファ」は、こんなに音が良いんだ!?」
「何でX1の「信長の野望・全国版」は、BGMが無いんだ」
シミュレーションゲームにBGMなんて、 当時は画期的でした。 |
電気屋のパソコンコーナーで、友人がいつもこぼしていたセリフです。
彼はスクウェアのAVG「アルファ」のオープニングが大好きで、一時はプレイすることもなくオープニングの状態でBGM(X1版はPSGだったが、これはこれで良く出来ていた)に聞き入っていました。(彼だけでは無く、当時のゲームはまだまだ簡素な演出のものが多く、私も凝ったオープニングのゲームはついついリピートして見入っていました)
そんな折も折、行きつけの電気屋でPC-88SR版の「アルファ」のデモを見た我々は、そのパワフルな音に衝撃を受けたのです。
それまで我々のPC-88に対するイメージは、音が無いかヒヨロヒョロしたBeep音しか出せない機種というイメージでした。
SR登場後そこいらへんが改善されたとは聞いていましたが、完全に侮っていました。
このSRのヒットを受け、パソコンゲームはFM音源が標準となり、X1は長らく後塵を拝することとなるのです。
「ザナドゥ」も88SR版は、 FM音源対応でしたね。 |
そんな悶々とした日々を過ごすX1ユーザーに向け、シャープから待ちに待った発表が。
X1シリーズ向けのFM音源ボード(CZ-8BS1)発売の報である。
後発故にスペックは素晴らしく、ヤマハ製YM-2151音源チップを搭載し、ステレオ8重和音(88SRはモノラル3重和音)と、貧弱だったサウンドをいっきにゴージャスな環境へと引き上げてくれるものとなっていました。
無論、前述の友人が発売と同時に購入したことは言うまでもありません。
彼は購入してすぐにボードと付属スピーカーを持って我が家に遊びに来ました。そして、我が家のX1ckにセッティングすると、付属ソフトのデモを見せてくれました。
X1で演奏が始まった時は、感動しました。 |
当時は、まだFM音源対応のソフトを誰も持っておらず、これしか音を聞くすべがありませんでしたが、そのクオリティは集まっている皆を驚かせ、かつ、感動させるものでした。
我が家の影響で、集っている友人達は全てX1ユーザーと化していたのですが、このデモを目の当たりにし、それぞれに「FM音源購入」という熱い思いを胸に秘めたのでした。
かくいう私も、このデモと「うっでぃぽこ」ですっかり音の虜になり、発売から遅れること半年、ようやくボードを手にすることが出来ました。
その頃には対応ソフトも多くなっており、他機種よりゴージャスな音を堪能出来るものも多くありました。
ミュージックモードもあり、 ずっと聞いていられました。 |
「ファイナルゾーン・ウルフ」
とにかくオープニングがカッコイイ!
オープニングを見て、適当にプレイ、バッドエンディング(バッドエンドなのに感動的なBGM)のルーティーンが暫くの日課でした。
「ウルフチーム」独立前の作品。 ミュージックモードも健在! |
「夢幻戦士・ヴァリス」
コンシューマーへも移植されヒットを飛ばしたタイトルの1作目。「ファイナルゾーン」と併せて、遊びに来た他機種ユーザーの度肝を抜くマストアイテムとなっていました。
素晴らしいアルシスサウンド。 宇宙空間のBGMが好きです。 |
「スタークルーザー」
X68000でも発売されましたが、X1版はまた違った味付けのサウンドになっています。
音だけではなくゲームも秀逸な出来です。
他機種のユーザーも驚く、 サウンドのクオリティ。 |
「サイ・オ・ブレード」
AVGとしても、「スナッチャー」と肩を並べる8bit後期の名作だと思います。
X1版はオープニングから鳥肌もののサウンド。いっきにゲームの世界へと引き込まれました。
今プレイしても感動的なサウンド。 「X1版はデキがいい」です。 |
「ソーサリアン」
「YsⅡ」と同時に購入。正直、こちらの方は期待していなかったのですが、いざプレイしてみると、完成度の高さにハマりにハマりました。
X1のサウンドここに極まれり!
X1版の発売後、追加シナリオのサントラもX1版がベースになる程のハイクオリティー。
実は最近でも思い出した様に遊んでいます。
結局、自分には音感は全く無かったので、作曲等は出来ませんでしたが、ゲームだけではなく、ベーマガやOh!X誌などでMMLが発表されて以降は、投稿サウンドの打ち込みも良くやっていました。
最後まで楽しませていただいた素晴らしいハードウェアです。
PS.付属のスピーカーは本当にオマケ程度の音しか出ません。当時それでしか聞いたことがない方がおられたら、是非ちゃんとした外部スピーカーに繋いで聴いてもらいたいです。(現在では環境的に厳しいでしょうが…)
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