2024年7月24日水曜日

スタークルーザー

 FD2枚に凝縮された「宇宙」

SterCruiser

子供の頃、宇宙は身近にあった、スーパーロボットに始まり、宇宙海賊や宇宙戦艦、はたまた、蒸気機関車までが我が物顔で空を駆け、多くの英雄が生まれ、また、散っていった。

ゲームの世界でも、シューティング系は大体宇宙が舞台で、真っ黒な画面に点々と星を表示するだけで、無限の宇宙を感じ取る事が出来た。

それから幾年…。

SFと、スペオペに目が無い。大学生の目にある記事が飛び込んできた。

ウイバーン、リバイバーと、ユーザーを唸らせてきた新進気鋭のソフトハウス「アルシスソフトウエア」より、スタークルーザーの発売の記事である。


先ほど宇宙のゲームは多かったといいましたが、実際に宇宙を舞台にするというのはどういったものかというと・・・。

Galaga

2Dだったり。

DaivaX1

2Dだったり。

ALSHARK X68000

X68000なんだから、もうちょっと星間移動の表現あったんじゃない?
・・・まあ面白からいいんだけど…というくらい2Dだったり。

CRUISE CHASER BLASSTY

WIZばりの3D迷宮だったり!

まあ、最後の「階層閉鎖宇宙」は置いておいて。(汗)


SterCruiser
これです!!

「スタークルーザー」のスゴいところは、フルポリゴンである!・ストーリーも面白い!!・

「Z座標(爆)がある!!!!!!!!!」

この3点に尽きると思います。

ああ、憧れのZ座標!

これがあって、初めて感じられる宇宙の広がり。

当然ですが、マップである惑星の座標を調べ、そこに座標を合わせ、スタートするとちゃんと、目的地に着けます。

また、敵のボスから「座標X○○:Y○○:Z○○まで来い!決着を着けよう!」なんて、イキなお誘いがあったりします。

この操作を、2ボタンのジョィパッドでサクサクプレイさせてしまうデザインもすごい。

なお、ゲームの最初から「オートパイロット」や、最終的には「ワープ」なんかが使えるようになりますが、最後までマニュアル航行にこだわるのが、我々の間でツウとされたのは言うまでもありません。


25世紀、人類は他の知的生命体との接触を果たし、飛躍的に星間航行技術を進歩させます。

その技術によって、人類は太陽系と、3つの近傍恒星系(注1)に植民し、宇宙人と連合を組むに至っています。

SterCruiser
コクピット。以外と(!)計器の殆どは意味があります。

只、どこにでもヘソ曲がりな奴は居るもので、宇宙人と連合なんてまっぴら御免だ!というテロリスト集団「VOID」が現れます。

その組織の首謀者である「ガイスト・ニードマン」の指導力はすさまじく、木星の前に巨大な基地を建造したり。宇宙空間に部下の宇宙船を飛ばしてみたり。宇宙港等で破壊工作をしてみたりと、結構やりたい放題な事を行っています。


プレイヤーは主人公であるバウンティハンター(劇中は「ハンター」)ブライアンを操り、彼らと対峙していくこととなります。

SterCruiser
相棒との出会い。Ⅱ・16Bit版では少し格好が変わります。

作品のタイトルになっている「スタークルーザー」はオープニングで木星の敵ステーションに突入した際、オシャカにしてしまった自分のスターシップに代わり敵から奪ったものです。(注2)このマシン(主人公曰くイマイチとの事)へのチューンがRPGでいうところのレベルアップになります。(特に敵基地で拾える燃料タンクは超重要アイテム!)

また、各恒星系の惑星には ちゃんと着陸する事が出来(木星などのガス惑星は、衛星に降りる事になります)、その際には、背景に各惑星のイメージが表示されるので、3Dポリゴンは正直荒いですが、雰囲気は抜群です。(注3)

SterCruiser
おおっ!我らが地球。
SterCruiser
地球のシドニーです。噴水はアニメーションしてます。

こうしてみると、システム重視・ストーリー薄味のゲームに思われるかも知れません。


とんでもない!

ストーリーも超濃厚。


古典SFを思わせるどんでん返しの連続!ラスボス戦闘で「なるほど!」と、膝を打つこと間違い無しの物語。

また、台詞回しもイカす!

SterCruiser
「余計なお世話だ。が、一応礼を言う。」

なんて台詞は、全男子が死ぬまでに言いたい台詞No.1でしょう。(偏見)


とにかくスペオペの全てが凄まじいバランスで凝縮されたような逸品です。

プレイしたことが無い方は是非!


お・ま・け

X1のハード&ソフトを持つ方限定になりそうですが、X1版にはスタークルーザー専用のエミュレーターがあります。




なかなか分かりにくいと思いますが、3D部分だけ256色となっているのです。
現在では配布していたサイトも消滅している為、入手困難でしょうが、パワーユーザーも多かったシャープ系マシンならではの光景ですね。
※エミュレーターに関しての質問はお答え出来ません。また、メーカー純正ソフトではないので、導入は自己責任でお願いします。



(注1)これってどこにも書いていない言葉です。聞こえが良いので僕が勝手にそう呼称しておりますが、他で使用すると笑われるかも知れません。

(注2)この事により、同型艦同士の戦いとかも発生します。

(注3)無論ストーリーの都合上どこへでも、行けるワケではありません。このゲームでは誘導ビーコンがない・・・と、Comに怒られてしまいます。


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