2024年7月30日火曜日

エニックス(現スクウェアエニックス) (1)

 アドベンチャーゲームの「ブレイクスルー」は、いつもここから!


Enix

あなたはスクウェアエニックスという会社がスクウェアとエニックス2つの会社が合併して出来た名前だという事を知っているだろうか?

それより前にエニックスは、コンテストを開いて上位入選作をソフトとして販売していた会社であること、ドラゴンクエストの堀井雄二氏、すぎやまこういち氏、チュンソフトの中村氏などもその中より業界デビュー(注1)を果たされた方であるということを知っているだろうか?

本日はパソコンソフトが夢と希望と混沌に満ちていた頃の話である。


TOKYO NANPA Street
「TOKYOナンパストリート」とか、
「ロ○ータ・シンドローム」なんてゲームも堂々と
載ってましたねー大らかな時代です。

その頃の私はMSXを買ったばかりの頃で、友人が買って来るベーマガ等のパソコン誌の広告(特に移植情報)を食い入るように見ていた。

その中でもエニックスの広告の情報量は凄まじく、2ページの見開きの中にこれでもか!と情報を詰め込んでいました。

その中で私の目を特に引いたのは、エルドラド伝奇と、ザースというAVG(アドベンチャーゲームの略・以下AVG(注2))である。

槙村ただし
これも美しいグラフィック。
漫画家の槙村ただし氏によるものです。

「ミリカ」という名前が付いているが、只の村娘。
このグラフィックのお陰で主人公達のキャラが霞む事に。

Zarth
こちらが正式なヒーローとヒロイン。
顔を晒さないので印象はイマイチ。


どちらも当時のAVGでは、想像を越えたグラフィック!特にザースは、8色しか色が使えないのPCで、よくぞここまでというこだわりのグラフィック。ただの村娘!?「ミリカ」の画像は当時の人間なら、主要キャラ以上に記憶に残っているのではないでしょうか?(失礼)

結局、上記の2本はX1で発売されず。最後までプレイしておりませんが、FM-7を所有している友人の家でさわりだけプレイさせて貰いました。(画像はPC-88版です)


こちらも、ザースの絵師の方が関わっているそうなのですが、夢戦士ウイングマンです。

Wingman
全ウイングマンファンが心を掴まれた瞬間
8色のタイリングペイントの妙です!

Wingman

ゲームと原作ものとは、なかなか合わないというタブーにリアルタイム戦闘や、分かり易いひらがな表記、細かいリアクションで挑戦しております。


Hokuto No Ken
「北斗ゲームはハズレばかり」という
ジンクスと闘う男。ケンシロウ。

同じく「ジャンプ」の漫画より「北斗の拳」です。

こちらも原作準拠のショッキングなグラフィック、リアルタイム要素の戦闘が緊張感を高めます。

ストーリーはサザンクロスの「シン」までと短いですが、面白いゲームに仕上がっています。

Hokuto No Ken

Hkuto No Ken
秘孔に決まった瞬間!名セリフが!

特に前者、「ウイングマン」はパソコンと親和性が良かったのか、ファンの支持を受け、全3作まで制作されおりました。

キータクラーの復活

キータクラーの復活
でも、ウイングマンの絵は「2」が1番好き。♥

まあ、3作目もX1未発売なもんで、未プレイなんですケドねー。(涙)


Saver

そして、おそらく初のアニメーション処理を本格的に使ったAVG「セイバー」。アニメーションに拘ったため、当時ゲームに使われることがほとんどなかった16Bit機・PC⁻98(注3)のみでの発売!(いくら売れたんだろ?)


そして、忘れちゃならないのが堀井先生の通称ミステリー3部作のうちの2つ、「ポートピア連続殺人事件」そして「軽井沢誘拐案内」だ!


堀井雄二

堀井雄二
移動はこんな感じで。更に後半はRPGしちゃいます!

特に軽井沢誘拐案内では、もはや悪ノリに近い「エロ」、「ギャグ」、「そして・・・愛」と、堀井節最高潮!

堀井雄二
勢い余って、マスターを抱き寄せる主人公。

主人公と彼女との〇〇〇シーン(必然性あり)とか、RPGシーンの最終兵器「スケスケ〇〇ティー」とか、現在キッズにそのままを遊んでもらうワケにいかないのが辛いところ。

ただ、カオスともいえる内容を上手に1本のゲーにまとめ上げる力量はさすが堀井さん!

3部作の最後を飾るに相応しいデキです!

聞くところによれば、グラフィック含め、全て堀井さん製作という噂があるが、確認は出来ておりません。


くうううっ、楽しくなって来ちゃった!

でも、長くなりすぎました。意外と遊んでないゲームは端折ってこれですから、すごい懐の深さですね。では((2)・激闘編?)をお楽しみに!


注1:中村氏は「ドアドア」というゲームで入賞。デビューを果たしたが、堀井氏・すぎやま氏は、既にライター・音楽家としてデビュー済みである。故に「(ゲーム)業界デビュー」とした。

注2:現スタジオベントスタッフ取締役の山下章氏の造語。氏に敬意を払い、以後使用させていただきます。

注3:画像はエミュレーターのものですが、何故かサウンドボードを「無し」に設定しないと途中で止まってしまいます。上記設定にて最後までプレイ出来ました。

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