難病
レトロゲーマーの因果か、思い付くのは こんな画像ばかり・・・。 |
病は治らない。
徐々に薬の量は増え、様々な症状が出てきた。
手足の震え等の症状や、地味に心を折る状態が続くこの病。私に訪れたのは「無動」(むどう)とういう状態だ。
ロバート・デ・ニーロ主演の映画で「レナードの朝」という映画があるが、時々不意にこの状態が襲ってきて、自分自身がオブジェと化す。
そう思っていただければ分かりやすい。
(因みに先生曰く、映画「レナードの朝」も、ウイルス性のパーキンソンみたいなものだそうで)
上記の状態が、わりと頻繁に起こるようになる。
動かなくなるといっても、気絶するわけでなく、脳はフツーに動いているわけで、心も、体も結構しんどい。
まるで、自分という牢獄の中で目だけ動かして外界をのぞき込んでいる・・・。そんな状態だ。
仕事中にそんな感じになったら最悪で、目の前に積み上がっていく仕事に焦るしか無い自分。それを見た周りはオロオロ。
情けなくて、涙も出ない。
職場の部長さんの手を借りて、何度も、大学病院の救急に連れて行ってもらった。
症状は悪化の一途。やがて休職せざるを得なくなった。
そのような中、あるとき、TVでマイケル・J・フォックス氏の話題を観た。
氏は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にて、主人公役を務める紛うこと無き我が青春のスターである。
が、私と同じ病で闘病、その姿も含め、すべてをさらけ出し現在も役に挑戦中との内容だった。
泣いた。
泣いた。
感動でも。・・・自虐でもない。
・・・よく分からないがおいおいと子供のように泣いていた。
そして、私は。
脳に電極を入れる手術を受けた。
マイケルは、永遠のヒーローとなった。
職場への復帰を果たした自分。
周りの人間は、後輩も含め敬語で呼ばねばならなくなっていた。
だが、本調子では無いにしろ、最悪では無い。
やれるとこまでやってみるさ。
ゲームもね。
アントニオ猪木氏は自身が糖尿病を患った際、こう言ったそうだ。
「病とのデスマッチが始まった!」と。
ゲームは、病に対するボクなりのファイティングポーズなのかも知れない。
PS.この病で入院を余儀なくされた当日。京大の山中教授が、パーキンソンのIPS細胞を用いた治験を行ったというニュースを見た。
この病で苦しむ多くの人たちへ向けて・・・。
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