2025年1月28日火曜日

大戦略X1

「平和」なればこそ・・・


A10・F-16・レオパルドにゲパルドそれらをバックに
X1のロゴがカッコいい!

父が子供の頃戦争があった。母の父(つまり祖父)は、戦場から帰ってくる事は無かった。

そして私が生まれた。

私は、「戦争」を知らない。


このブログをよくご覧になっておられる方は、既にお気づきの事と思いますが、自分は保守的な人間だと思います。

RPG回の時や、「三国志」回の時にも語っておりましたが、全く新しいジャンルのものは、理解が追いつかず、それが「本当に面白い」と、理解するまで手を出さない事。

逆にそれにハマってしまえば、しばらく、類似ジャンルにばかり手を出してしまいます。

アドベンチャーゲームにハマればアドベンチャーばかり。RPGにハマればRPG。

シミュレーションにハマれば・・・。(以下略)

と、いうわけで。ゲーム好きを公言しながら、未だ「ソシャゲ」の面白さを理解出来ないし、遊んだ事もありません。

もっと言えば囲碁や将棋、チェス、大学生になったら誰もが覚える(注1)と言われている麻雀(注2)のルールすら分りません。

そんな中、友人であり我々をX1(クリーンコンピュータ原理主義者)へ誘ってくれた「Y」君より、新たなゲームが我が家にやって来ました。

「大戦略X1」です。


こちらも、タミヤのプラモのパッケージに
なりそうな画面
相変わらず、X1のロゴがイカすぜ!

「信長の野望」「三国志」を「(戦略級)シミュレーションゲーム」とするなら、こちらは、その戦闘シーンに特化した「(戦術級)ウオー・シミュレーションゲーム」(以下、ウオーゲーム)となりますか。

ファミコンで言えば「ファミコンウオーズ」を例に出すと理解が早いかと思います。

要は、「劉備」・「関羽」・「張飛」のコマが「レオパルド戦車」「ゲパルド対空戦車」「F-16戦闘機」の小隊だったりするわけです。



後のシリーズで、相手国の武器はそれぞれの国毎の兵器となりましたが、こちらは同様の兵器となります。

この「大戦略X1」では、陸戦兵器は西ドイツ(現在はドイツ)そして、航空兵力はアメリカ準拠となっているみたいです。

対する国も1国のみ。(こちらは、人間同士、対コンピューター、コンピュータ同士が選択出来ます)あとはマップによって、有利・不利が変って来ます。

例えば、このゲームの魅力を凝縮したようなマップ「Small Island」をプレイしてみましょう。



パッと見て分かりにくいと思いますが、マップ中央の水色の点は中立都市。そして島唯一の道路で結ばれた両端が「赤国」と「青国」の首都となっております。

都市は「歩兵」・「ミサイル歩兵」のみが占領出来、それにより国の生産能力(要は収入が増えます)が上がり、より多くの兵器を展開出来ます。

このマップでは最初から「赤国」の都市が3つ(首都含む)と、空港1つ。「青国」が首都1つと空港1つ。

つまり、圧倒的に赤の条件が良いのです。(初心者は、赤推奨!)

小さいマップとはいえ、青でプレイしていると、まるで詰め将棋をしているような綱渡り感。



コンピュータは一瞬のミスを見逃しません。
かく言う私も当初、良くプレイしていたマップにも関わらず、キーを押し間違えたり、ユニットを間違えて購入したりと、経験者とは思えないプレイで何度も敗北。

コンピュータに何度煮え湯を飲まされた事か・・・。

やった!ようやく、目の上のタンコブだった街を
占領!大きく流れが変ります。

ですが、ゲームは小粒ながら完成度は高いです。
標準で付いて来るマップが16枚。更にマップエディタも付いて来ます。
私は、ヘリでしか行けない離島VS離島みたいなマップを作って遊んでましたね。

辛くも勝利!いやー、この画面までに凄い時間が
費やされました。

もともと、ボードゲームでルールの難解な「ウオーゲーム」と言うジャンルを、コンピューターに落とし込んで、尚且つこれ程の完成度。見事の一言です。
当時PC-98版として発売され、話題となった「現代大戦略」を、8ビット機用に再構成したゲームなんですが、入門用として最適な内容だと思います。

また、昔、タミヤ模型のプラモデルで作った事のあるユニットばかりというのも良かったですね。「ガンプラ」ブームの前は皆、戦車や戦闘機なんかを接着剤まみれになりながら作ったものです。

このゲームは後に「大戦略Ⅱ」「Super大戦略」「キャンペーン版大戦略Ⅱ」と、立て続けに大ヒットを飛ばし、ファンタジー物の「マスターオブモンスターズ」等をリリースしたり、様々なジャンルに影響を与えながら現在でも新作が発売され続けるシリーズとして認知されて行きます。


ただ、現行兵器。

戦争というテーマ。

このゲームの企画が出た際に、担当されたデザイナーの方は、随分思い悩まれた的な事を雑誌の記事で目にしました。

現在でも世界のどこかで現行兵器による暴力は続いています。

こういったものが「IF」で済まされるのはゲームの中だけ。

平和なればこそ。

平和なればこそのゲームです。


注1:一世代前だったら、「酒・タバコ・オンナ・パチンコ。麻雀」を、覚えて卒業しないと、オマエ何しに大学へ行ったんだと、同じ会社の卒業生に叱られていたらしい・・・。

女性(ヒミツ)はともかく、私はほぼ全滅です。

注2:いやー、麻雀ゲームはゲームアーツさんの「ぎゅわんぶらあ自己中心派」が、面白そうだったんで、出来もしないのに買っちゃったんですよねー。




赤塚不二夫先生の「ニャロメのおもしろ麻雀入門」という本と一緒に。

いやー、見事に「積みゲー」(厳密に言えば、接客ソフトで大活躍!)「積ん読」と化しましたねぇ・・・。

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