2025年2月9日日曜日

リバイバー

 君よ転生者となれ!


リバイバーとは転生者の事である。

主人公である「タカアキ(以下タカ)」=自分は、現代社会から突然、異世界へと召喚される。(注1)


注1:現代ならば、ちょっとマンネリ気味なアニメのテンプレ的なストーリーだが、当時は違う。特に「タカアキ」君は「召喚」と「転生」が同時に起こっている奇跡の人である。


どうやら自分は、かつてこの世界を救った「勇者」の生まれ変わりらしい。



ただ、いきなり野っ原に放り出されたので、何処へ行ったら良いのかわからない。

暫くうろうろしていると、「あっはっはっはー」とパソコンから音声が。

突然の事でキョドっていると・・・。



エイ○アンのフェイス○ガーを頭に乗せたような、イカレたファッションのにーちゃんが現れた。

我が宿敵「サダリアーン」の登場だ。

「ええっ、いきなりラスボスの登場?」やられるっ!・・・と、思いきや、自己紹介して雷鳴と共に派手な演出で去って行く彼。

自分の役どころをわきまえた、意外と上品なお育ちなのかも知れません。(注2)


注2:自称「魔王」のサダリアーンさんですが、ラスボス的な扱いでその外観から所作まで悪党っぽい感じですが、実際、ゲーム内においては彼の存在で、どうして世界が危機に瀕しているのか、具体的には良く分かりません。

例えば、自分の軍団を率いて次々と国を滅ぼしている・・・とかであれば結構危機感も増すのですが・・・。

「魔王」を名乗るワリに部下も居ないようで・・・。個人で魔王活動をされている、変なおにーさんでは?

そう考えると、久々の勇者復活に、ラストダンジョンの手前で、嬉々として迷路状にタイルを並べる彼の姿が想像出来て、笑ってしまいます。


サダリアーンが姿を消すと、その後に魔導師「タンダライド」と名乗る男性だか女性だか分かんない人が登場。お金に換金出来る「宝石」と「魔導クリスタル」なる物を頂いた。



これはちょっと・・・。当時の私も偶然見つけた
んでしょうか?「鏡」は、ダ○○○ンの扉を開く
重要アイテムです!

さて、ようやく自由に動けるようになったので、街へ。妙齢の女王様がおられるという城には、パスが無いと入れないので後回し。

ところで、このゲーム、効果音が面白いですねー。

鍛冶屋の家に近づくと、カン、カンと鎚を打つ響きが大きくなり、川の近くに行くとせせらぎの音が大きくなります。


鍛冶屋さん。店が閉店しても槌を打つ
働き者。いつ寝てるんだろう?


近くの橋では酔っ払いが陣取っていて、お酒を持っていかないと通してくれないっぽい。

開いている店に酒は売っていないので、しばらく周りにいる人から情報収集。(注3)そうするうちに周りが暗くなって来た。


時間経過と共に画面も変化する。「宿屋」「酒場」は、夜にしか開かない。


注3:このゲーム、一人の人間から聞ける情報は非常に多い。最終的には、キーボードから入力して聞くことも出来る。ただ、同じ質問を同じ人に何度もしてしまうと、怒ってしまうので注意!外をうろうろしている人は同じような姿なので、はっきり言って外観で判別出来ないのだが・・・。

なお、フラグ立てに必要な情報は、殆ど「知っている事を聞く」で事足りる様である(例外はあるかもだが・・・)


この世界の人はとにかく気が短い。何回か同じ
事を聞いただけで「もう、これが最後ですよ」
と、キレられる。フラグに影響あるのかは
不明だが、ゲームクリア迄に話してくれなくなる人
が、続出した覚えが・・・。

これは、キーボード入力(ローマ字OK)を
使ったお遊び。当時のシャープ系ユーザー向け雑誌
と、NEC系ユーザー向け雑誌(懐・現在両誌休刊)
を街の人に聞いた返答。意外と辛口?


そうすると、昼には開いていなかった店の扉が開いている。中に入るとムーディーな曲が流れて来る。

酒場だ。

中に入ると、結構賑わっている

そして、店主の前に酒瓶らしきものが。奥にも扉があるが現在は入れないっぽい。

酒場での情報を終わる終わると、酒を買って、例の酔っ払いの所へ。

せっかく買ってきたのに、もう酔いが覚めたとかで何処かへ行ってしまうヨッパライ。まあ、酒は他のところで使いどころがあるので、大丈夫。行動範囲が広がったんですが、夜なので宿に泊まりましょう。


次の日、街の南エリアへ。入っていきなり翼竜のようなモンスターがっ!

・・・と、思いきや、「ラビスターク」という現代でいうタクシーみたいな事をやっている生き物らしい。


実際、モンスターがはびこっている場所も
あるので、思わず戦ってしまいがちですが、
倒したら「詰み」ます。

「ラビスターク」はちゃんと会話も成り立つし、ギルドもある様だ。

近くにあるお店で、ギルドパスを購入。

しかし、移動先のリストにこの街しか載っていない。どうやら、フラグ立てが出来ていないようだ。

思った矢先、街の外れの林の中で一人だけ、戦士の格好をした男が。


街の南東の林の中をうろつく剣士。
見た目が違うので、見つけやすい。



話してみると「ラトウィーン」とう街で開催された「剣闘士大会」で「アルマ」という女剣士に負けてしまったと言う情報。

これがフラグだったのか、件のラビスターク・タクシーに新しい行き先「ラトウィーン」が追加された。



その後、紆余曲折あって、「この国一番の剣士」と名高い「コート」と、先程話題に出た「大会」でコートに次ぐ2位を獲得した女剣士「アルマ」を仲間にし、いよいよ「タカ」の冒険の火蓋が切っておとされたのだった。


鳴り物入りでパーティーに加入するが、物語上
の扱いが非常に雑な、悲しき剣士「コート」。

謎の女剣士「アルマ」いろんな意味で
謎多き女性。


さて、導入部をざっくりと語ってみましたがいかがだったでしょうか?
ファンタジー要素・画面構成からRPGと思われがちですが、こちらは「アドベンチャーゲーム」となります。(ゲームのタイトルにも、ちんまりと「リアルタイム・アドベンチャーゲーム」と、書かれてあります。)まあ、RPGの定義はさておくとして、経験値・成長要素・ランダム性はありません。ダンジョン攻略はありますが、敵との戦闘は手持ちの剣の数で決まるようです。


ダンジョンに入る際にはなるべく多めに
剣を持って行きたい。
あと、ローソクにはマッチが必要!

ただし、気を付けなければならないのが、偶発的要素が無いという事は、アイテムの数も有限という事です。私は初見プレイでなんとかクリア出来ましたが、いつまでもお金に困っていた記憶があります。最終的に詰んだと思った際に、最初着ていたトレーナーのような服が、結構な額で売れると分かり、難を逃れた記憶が・・・。

何にせよ、この独特の味わいが、アルシスの味。
それを更に凝縮して、完成したのが傑作「スタークルーザー」となるのです。

のんびりと異世界旅行している気分で冒険してみてはいかがでしょう?



PS.こちらのゲームですが1カ所だけマニュアルプロテクトがあります。殆どのゲームに於いて、マニュアルを読まない主義の私が、行き詰まった際に偶然マニュアルを見ていて、はっと気付いたのです。
本当に正解だったんで、その時には、とても嬉しかったのを覚えています。

マニュアルの最初のページの下の方。そうです。
「ひとみに・・・」です。
これは、ある順番を表しています。「よっつの口」とは?

また、スタークルーザーの時もそうでしたが、ディスク・エンベロープに描かれている「○ーミネーター」に登場する戦士「○イル」の様な人は誰なんでしょう。
まさか?リアル「タカ」?


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