2025年3月9日日曜日
トンネルdeサックス番外編・トンネルde座談会Ⅱ
2025年2月28日金曜日
琥珀色の遺言 X68000版
この解像度ならばこそ
藤堂龍之介。職業、探偵。
男であれば、名刺を差し出しながら名乗ってみたい職業の上位に入るんじゃないでしょうか?
舞台は通称「琥珀館」と呼ばれている影谷邸。
その屋敷の主人「影谷恍太郎」が庭で変死しているのをその娘たちが発見。
騒ぎを聞き、現場に駆け付けた執事の龍野は、この琥珀館に警察の手が入る事を良しとせず、主人の死を「薬の誤飲の上の事故死」であるとし、秘密裏に当時駆け出しであった、「探偵・藤堂龍之介」を雇い、事件の収束を図ることとしました。
龍之介は小説家を偽り、「客人」として影谷邸に潜入、だが、その家には旧知の間柄である影谷芳明が居たのです。
「1920シリーズ」と銘打たれたこの「藤堂龍之介探偵日記」は、「和と洋」が絶妙に混じりあった時代、「大正」を舞台に、第一弾は豪華なお屋敷、続編は豪華客船の中と、一部を除いて閉鎖空間で話が展開されてゆくのが特徴です。
「閉鎖空間」ということは、犯人も常に近くに居るということで、龍之介の調査を嘲笑うかの如く第二、第三の殺人(しかも、大体の場合、容疑者か、重要参考人だ。)が行われたり、続編では龍之介本人が何者かに襲われるシーンがあったりして、プレイヤーの猜疑心をかき乱してくれます。
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続編の「黄金の羅針盤」X68000版です。 |
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こちらも名作なので、機会があれば 語ってみたいですね。 |
ゲームはオーソドックスなコマンド選択式で進行してゆきます。
X1はジョイパッド対応。 X68000版はフルマウスオペレーションとなります。
ただ、リバーヒルのアドベンチャーゲームは、(JBハロルドシリーズ等で話題となりましたが)コマンドの数がべらぼうに多いのです。
これを全ての登場人物にやっていたら、とんでもない時間が浪費されるし、面白くありません。
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「琥珀館」内には、実に多くの人間が暮らしている。 この方は後に「協力者」の一人となる家庭教師の 「早乙女」嬢。早速、龍之介の軽口にドギマギ。 心を開いていくにつれグラフィックが変化します。 |
これは、いわゆる、「コマンド総当たり」というものを数を以て制しているのです。
ただ、意地悪なハマリ(「オホーツクに消ゆ」に於けるニポポ人形とか)の様なトラップは無いので、行き詰まったら全員に再度聞き込みすれば、ゲームは進んでしまうんですどね。
ゲームは、グラフィックが素晴らしいです。
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「琥珀館」と言うだけあって、舞台となる家は全編、時が止まったかの様なセピア色。
建築様式に詳しくないので龍之介の受け売りになっちゃいますが、これがいわゆる「アールヌーヴォー」というものなのでしょうか?統一感があって素晴らしいです。
プレイしたのはX1Turbo版とX68000版。
こちらはX1turbo版。400ライン表示! Zのアナログ表示にも対応しています。 |
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こちらはX68000版です。 |
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やはり、イイですね! |
改めて当時のグラフィッツカーの方のご苦労が偲ばれます。続編の「黄金の羅針盤」は、16ビット機のみの発売ですが、「琥珀色の遺言」は、MSX2辺り迄発売していたはず。恐らく手書きと思われる当時の緻密なグラフィックは各機種ごとに起こされたものでしょうね。
そこへ昔のオルガンの様な音色のBGMが雰囲気を盛り上げます。
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自分の部屋ではJBハロルドシリーズの様に 事件の分析や、進捗が見えます。 |
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一通り館内を聞き込みした後の進捗。先は長い! |
ゲーム開始直後は執事の辰野の思惑通り事が進んでいるように見えたこの事件ですが、彼は一つミスを犯していました。それは龍之介の探偵としての才能を見誤っていた事です。
最終的にこの事件がどういう結末を迎え、「琥珀館」に居た人々がどうなっていくのか?
それは貴方自身の手でお確かめ下さい。
PS.このゲームを開発した「リバーヒルソフト」さんですが、Windowsへの移行と共に多くのソフトハウスが消滅したように、頑張ってはいたんですが、消滅してしまいました。
これで、「1920シリーズもお仕舞いか・・・。」と、アドベンチャーファンの私は寂しい思いでしたが、フィーチャーフォンのアプリで新作が次々発表され、当時持っていた機種でプレイ出来たのは、有り難かったですね。
フィーチャーフォン自体は時代の流れと供に消えつつありますが、何と最近になって、ニンテンドーSwitchで、「G-MODOEアーカイブス」として、千円ちょっとで遊ぶ事が出来るようになったのです。
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久々の新作、「瑠璃色の睡蓮」。 最初で最後?の閉鎖空間(島だが)では無い作品。 |
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画面はこんな感じ。ボリューム感は、他のシリーズと 遜色無いと感じた。 |
ただ、やはり、当時のグラフィックに迫るような新作も、遊んでみたいと思う今日、この頃なのだった。
2025年2月22日土曜日
レリクス X1版
ユーレイになったワタシ
気が付くと私は、霊体になっていた。
・・・あれ、確かPCでゲームをしてたんじゃ・・・?
だが、眼前(・・・と、言っても目は無いのだが。)には見たことが無い巨大な遺跡の様な建造物と夕暮れ迫る海があるだけである。
・・・しかし、いつこんな姿になっちゃったんだろう?
・・・確か晩御飯食べて、自分の部屋でレトロゲームを立ち上げた辺りから、記憶のヤツが怪しい。うーん、そう言えば最近、コレステロール値が高いって医者に言われてたなぁ・・・。
考え込んでいると、自分の体(というかフワフワしたもの)が、右へ左へフワフワと動くのが解る。そして、しばらく右へ進んで行くと・・・。
金色の「便座」みたいな物と、「ウサギ」のようなモンスター。・・・と、言ってもかなりキモいので、脇を抜けて行こうとすると、いきなり「ウサギ」が倒れ、刹那、私はそいつの中へ吸い込まれて行った。
・・・私はウサギ。名前はまだ無い。
うんっ?・・・違う違う!よく考えると、霊体になった私がコイツの体に憑依した様だ。
・・・しかし、何とも、脆弱というか・・・。
このウサギ、最初から虚弱体質な体の様で、心臓(脳)が赤や青に点滅している。いわゆる「寂しすぎると死んじゃう(注1)」感じの生物である。
と、思ったら、例の「便座」(?)のようなものが、2回ほど私の横を通って行った。
死んだ。
・・・どうやら、あの「便座」は警備ロボットのようなものだったようだ。
そして・・・。
・・・。
どうやらそのまま死ぬことも出来ないようだ。もっと言うならセーブも出来ないようだ。
仕方ないので続けてプレイ。
ゲームオーバー、Re:スタートのループを重ねて気付いた事がある。
「霊体」のままでフロア移動は出来ない。最初のフロアには憑依の対象が2つある。そして、「ウサギ」は弱いが、自分を倒した相手に憑依出来る。
一番最後の項目は利用出来そうだ。
殆ど縛りプレイのような感じだが、前半エリアで最強のキャラを狙ってみよう。
敵キャラは、動きが鈍いので走っていれば通過できる。問題は機械だ。
実は最初の場所より2フロア上がって右側の扉の向こうに制御装置がある。脆弱な「ウサギ」でも十分倒せる。
これで、最初のエリアで「ウサギ」最大の敵が動かなくなった。
「ハハハ!!」と、笑いながら襲ってくる烏帽子頭野郎。全身金色で炎を操るイカれたボスだ。
通常なら苦戦する相手だが、今回は違う。一撃で倒れるウサギ。だが、相手もヘナヘナと倒れてゆく。
予想道理ボディをゲット。
「どっか行け!」と邪険にされた最弱生活から、一気に「黄門様」状態に!うーん気持ちいい!探索も一気ラクになります。
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一般の兵士でも、「持ち場に戻れ!」と殴って来る 上官。それが一気にこうなっちゃう。 |
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実はMSX版もいい線いってます! これでテープ版! |

2025年2月14日金曜日
プチ変更
地味に変更してみました
2025年2月9日日曜日
リバイバー
君よ転生者となれ!
リバイバーとは転生者の事である。
主人公である「タカアキ(以下タカ)」=自分は、現代社会から突然、異世界へと召喚される。(注1)
注1:現代ならば、ちょっとマンネリ気味なアニメのテンプレ的なストーリーだが、当時は違う。特に「タカアキ」君は「召喚」と「転生」が同時に起こっている奇跡の人である。
どうやら自分は、かつてこの世界を救った「勇者」の生まれ変わりらしい。
ただ、いきなり野っ原に放り出されたので、何処へ行ったら良いのかわからない。
暫くうろうろしていると、「あっはっはっはー」とパソコンから音声が。
突然の事でキョドっていると・・・。
エイ○アンのフェイス○ガーを頭に乗せたような、イカレたファッションのにーちゃんが現れた。
我が宿敵「サダリアーン」の登場だ。
「ええっ、いきなりラスボスの登場?」やられるっ!・・・と、思いきや、自己紹介して雷鳴と共に派手な演出で去って行く彼。
自分の役どころをわきまえた、意外と上品なお育ちなのかも知れません。(注2)
注2:自称「魔王」のサダリアーンさんですが、ラスボス的な扱いでその外観から所作まで悪党っぽい感じですが、実際、ゲーム内においては彼の存在で、どうして世界が危機に瀕しているのか、具体的には良く分かりません。
例えば、自分の軍団を率いて次々と国を滅ぼしている・・・とかであれば結構危機感も増すのですが・・・。
「魔王」を名乗るワリに部下も居ないようで・・・。個人で魔王活動をされている、変なおにーさんでは?
そう考えると、久々の勇者復活に、ラストダンジョンの手前で、嬉々として迷路状にタイルを並べる彼の姿が想像出来て、笑ってしまいます。
サダリアーンが姿を消すと、その後に魔導師「タンダライド」と名乗る男性だか女性だか分かんない人が登場。お金に換金出来る「宝石」と「魔導クリスタル」なる物を頂いた。
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これはちょっと・・・。当時の私も偶然見つけた んでしょうか?「鏡」は、ダ○○○ンの扉を開く 重要アイテムです! |
さて、ようやく自由に動けるようになったので、街へ。妙齢の女王様がおられるという城には、パスが無いと入れないので後回し。
ところで、このゲーム、効果音が面白いですねー。
鍛冶屋の家に近づくと、カン、カンと鎚を打つ響きが大きくなり、川の近くに行くとせせらぎの音が大きくなります。
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鍛冶屋さん。店が閉店しても槌を打つ 働き者。いつ寝てるんだろう? |
近くの橋では酔っ払いが陣取っていて、お酒を持っていかないと通してくれないっぽい。
開いている店に酒は売っていないので、しばらく周りにいる人から情報収集。(注3)そうするうちに周りが暗くなって来た。
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時間経過と共に画面も変化する。「宿屋」「酒場」は、夜にしか開かない。 |
注3:このゲーム、一人の人間から聞ける情報は非常に多い。最終的には、キーボードから入力して聞くことも出来る。ただ、同じ質問を同じ人に何度もしてしまうと、怒ってしまうので注意!外をうろうろしている人は同じような姿なので、はっきり言って外観で判別出来ないのだが・・・。
なお、フラグ立てに必要な情報は、殆ど「知っている事を聞く」で事足りる様である(例外はあるかもだが・・・)。
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この世界の人はとにかく気が短い。何回か同じ 事を聞いただけで「もう、これが最後ですよ」 と、キレられる。フラグに影響あるのかは 不明だが、ゲームクリア迄に話してくれなくなる人 が、続出した覚えが・・・。 |
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これは、キーボード入力(ローマ字OK)を 使ったお遊び。当時のシャープ系ユーザー向け雑誌 と、NEC系ユーザー向け雑誌(懐・現在両誌休刊) を街の人に聞いた返答。意外と辛口? |
そうすると、昼には開いていなかった店の扉が開いている。中に入るとムーディーな曲が流れて来る。
酒場だ。
中に入ると、結構賑わっている。
そして、店主の前に酒瓶らしきものが。奥にも扉があるが現在は入れないっぽい。
酒場での情報を終わる終わると、酒を買って、例の酔っ払いの所へ。
せっかく買ってきたのに、もう酔いが覚めたとかで何処かへ行ってしまうヨッパライ。まあ、酒は他のところで使いどころがあるので、大丈夫。行動範囲が広がったんですが、夜なので宿に泊まりましょう。
次の日、街の南エリアへ。入っていきなり翼竜のようなモンスターがっ!
・・・と、思いきや、「ラビスターク」という現代でいうタクシーみたいな事をやっている生き物らしい。
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実際、モンスターがはびこっている場所も あるので、思わず戦ってしまいがちですが、 倒したら「詰み」ます。 |
「ラビスターク」はちゃんと会話も成り立つし、ギルドもある様だ。
近くにあるお店で、ギルドパスを購入。
しかし、移動先のリストにこの街しか載っていない。どうやら、フラグ立てが出来ていないようだ。
思った矢先、街の外れの林の中で一人だけ、戦士の格好をした男が。
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街の南東の林の中をうろつく剣士。 見た目が違うので、見つけやすい。 |
話してみると「ラトウィーン」とう街で開催された「剣闘士大会」で「アルマ」という女剣士に負けてしまったと言う情報。
これがフラグだったのか、件のラビスターク・タクシーに新しい行き先「ラトウィーン」が追加された。
その後、紆余曲折あって、「この国一番の剣士」と名高い「コート」と、先程話題に出た「大会」でコートに次ぐ2位を獲得した女剣士「アルマ」を仲間にし、いよいよ「タカ」の冒険の火蓋が切っておとされたのだった。
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鳴り物入りでパーティーに加入するが、物語上 の扱いが非常に雑な、悲しき剣士「コート」。 |
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謎の女剣士「アルマ」いろんな意味で 謎多き女性。 |
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ダンジョンに入る際にはなるべく多めに 剣を持って行きたい。 あと、ローソクにはマッチが必要! |