運命の岐路に立って
あるとき戦があった。
俺は自分の国を守る為、ためらうこと無く戦に参加した。
戦は、我々の負けだった。
皆殺しの雄叫びの中、どうにか生き残った俺は自分の国と友を失い流れ者の傭兵となった。
世は正に乱世。
挙げ句「アッシュ」(灰を撒く者)なんて有り難くない通り名まで付けられてしまった。
傭兵にとって名前などどうでもいい。
短く、自分の部隊のメンバーを識別出来れば良いからだ。
・・・だが、この「アッシュ」は無い。
風評被害もいいとこだ。
兵士は意外と験を担ぐ。俺が隊に居ると知れただけで皆鼻白み、挙げ句因縁をつけ命を狙う輩まで現れた。
無論、場数を踏んだ数は、俺の方が遙かに多い。
そんな三下は誰にも気づかれぬ内にあの世へ「除隊」してもらっているのだが、それにしたってふざけた話だ。
さりとて、戦は大事な飯の種なので、今日も今日とて偽名を使って戦に参加。
が、俺の居た部隊はまたも大敗。
双方、取り返しが付かない程の被害を出し、撤退していった。
いつから、こんな盛大に、「勝利の女神」もしくは「死神」に、嫌われたのか?
ぐにぐにと、地面とも泥とも死体とも分からぬ所を、一人逡巡していると、一匹の蝶に出会った。
ガキの頃を除き、虫けらなど気に留めない生活をしていたつもりの俺だったが、気が付くと魅入られた様に蝶の後を追っていた。
そして気づけば、眼前にその「街」は、あったのだ。
・・・さて、物語の導入部分をどうしても、文章に起こしてみたかったので、ハズさない程度にでっち上げてみたんですけど、如何だったでしょうか?
本当のアッシュ像と乖離していたら申し訳ありません。
でも、僕の中でのアッシュって、こんなイメージなんですよね。
さて、これを続けているとページが幾らあっても足らなくなるので、そろそろレヴューといきましょう。
この「ダイナソア」ですが、「夢幻の心臓Ⅱ」で一世を風靡した「富一成」氏のファルコム移籍第2弾作品です。(注1)
「前作」の様なSFマインド溢れる作品も良いんですけど、やはり、「富氏」といえばファンタジー。
しかも、3Dダンジョンに、ダークでビターな作品と来れば、「富氏」全開のストーリーを期待してしまいます。
ゲームは「勝てない」・「死ねない」・「人気が無い」の三重苦で、お悩み真っ盛りのアッシュさんが、街に着いた所から始まります。
この街ですが、長老を含め、初見のアッシュや仲間達を知っており、しかも、「あなた達のため。」などと、気持ち悪い程の歓迎っぷりです。
傭兵稼業が上手く行っておらず「すかんぴん」状態の彼にとって、町中はある程度ぐるっと見て回るだけで十分です。
装備もある程度のものは持っているので、早速、外出といきましょう。
さて、ここで突然ですが、運命の岐路となります!(結構大きい)
貴方は・・・。
上記どちらかを選んで進むと、物語に大きな変化が生じます。
注1:第一弾は「スタートレーダー」。その前にソーサリアンのシナリオも手掛けておられました。
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