2024年10月6日日曜日

スナッチャー PC-88版(2)

最後のJUNKER

SNATCHER

(1)からの続きです。
「ジャンカー」に配属されたギリアンを待っていたのは個性的なメンバー達でした。

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受付嬢兼、オペレーター。心理学にも精通した才女「ミカ・スレイトン」。

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ジャンカーの局長、「ベンソン・カニンガム」。

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ジャンカーの装備一式の開発・整備を担当する、「ハリー・ベンソン」。
そして、現在は捜査に出ている、ランナー(捜査官)の「ジャン・ジャック・ギブスン」。

こう見てみると異常な程の少数精鋭です。

特に、実働部隊であるランナーの少なさは、明日にでも組織として破綻しそうなレベルです。

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一番下の方は、「リック」ではないのね。
ドキドキ。

試しにジャンカーの誇る、メインコンピューター「ガウディ」を検索してみると、ジャン以前のランナーは、どの方も「殉職」となっており、「スナッチャー」との戦いが如何に苛烈なものであるか想像出来ます。

また、ゲーム中、構成員が登場する事はないですが、「ジャンカー」以外に、ランナーが「処理」(ジャンク)した、スナッチャーを処理、回収、研究(?)する組織、「ジャンク」の存在がゲーム中示唆されます。
例えば、「処理」されたスナッチャーを前に、「後は、JUNKに任せて次へ・・・」的なものです。
おそらく最高機密であるスナッチャーの後処理を担う組織なので、鑑識・研究等に長けた職員が多く存在する組織なのでしょう。
ジャンの「考察」も、彼らのフィードバックありきであることは想像に難くありません。

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スナッチャーに奥さんを殺され、復習を誓う男
ギブスン。重要な情報を掴んでいるらしいが・・・。

一通り建物内を見て回り、JUNKERカード(身分証)・ナビゲーター(助手ロボット)・ブラスター(銃)を、手に入れると、ランナーの「ギブスン」から「スナッチャーを工場跡へ追い詰めたので応援が欲しい。」との、連絡が。

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配属早々に事件です。
ギリアンは、ジャンカー専用の車両「トライサイクル」(三輪車)に乗り込み現場へと向かいます。

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ゲームではここでFDの入れ替えが発生します。この頃のAVGにありがちな事ですが、「スナッチャー」もシステムディスク含め、5枚のディスクを入れ替えつつゲームを進めていく事となります。ドラマが佳境に入ったシーンでディスクの入れ替えを・・・的なゲームは良く見かけますが、このゲームで発生するのは唯一このシーンだけです(それでも煩雑でないとはいいませんが)ボリュームの調整は結構大変だったと思われますが、車を降りれば捜査に専念できるのは嬉しい配慮です。

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現場に到着した刹那、男性の叫び声を聞いたギリアンは、工場跡へと突入します。

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突入した彼を待ち受けていたのは、ジャン専用のナビゲーター「リトル・ジョン」の無残に破壊された姿でした。メタル曰く「ナビゲーターが、ランナーの傍を離れ、しかも破壊されているなんて異常な事」だそうで。

胸騒ぎを覚えながらも、リトル~のボディよりメモリーチップを回収、廃墟を前進するギリアン。
その目に、受け入れがたいものが映ります。

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何と、先程ビデオフォンで、連絡を取り合ったばかりの「ジャン・ジャック・ギブスン」の遺体でした。しかも、彼の身体の横には異常な力によって、ねじ切られた彼の首が転がっています。

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思わずこちらもパニックになりそうですが、そうもいきません。何せ遺体は、新しければ新しい程、多くの情報を語ってくれます。幸いこちらには、鑑識顔負けの最新ナビゲーター「メタルギア」が相棒で付いて来ています。早速、手に付着していた、「皮膚組織」と「毛髪」を分析、ジャンは男女2名のスナッチャーに襲われた事が分かりました。

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また、ジャンの遺体をスキャンすると、胃潰瘍を患っている事がわかりました。胃に未消化の内容物を発見。分析すると、現在では取引が禁止(注1)されている「鯨肉」である事が判明。彼は、胃潰瘍を患っているにも関わらず、数時間前に「鯨肉」を食べた事になります。

ここでメタルギアが動体反応を検知。見ると奥の扉に人影が2人横切ります。

後を追うギリアン。
だが、そこには瓦礫があるばかりで、人影は忽然と消え失せます。

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代わりにコチコチと時計の様な音。
(ここからPCの音が非常に小さくなり、しきりにPCのボリュームを最大にするよう求められます)(爆)

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引き返すギリアンはリトルジョンの中に仕掛けられた爆弾を発見。同時にスナッチャーの使役するクモ型ロボット、インセクターの苛烈な襲撃を受けます。(本当に初回は死にました)(注2)

果たして、彼らの運命は!?

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・・・はい、ざっと導入部分を語ってみましたがいかがだったでしょうか?
このゲームのシナリオの濃さが少しでも伝われば幸いです。

また、前回の記事にて、プレイ前にサントラを購入して、音楽だけは聞いていた~云々を語っていたと思います。
その際、音楽について「今一つ物足らない感がある」的な発言もしたと思います。
ところが、いざ、ゲームが始まって音楽が鳴った瞬間、グラフィック、効果音、演出と相まって、とんでもない躍動感を感じました。
当たり前の話ですが、シーンにピッタリの曲が、シーンに合わせて目まぐるしく変わる。
そんなゲームに初めて出会えた気がします。

プレイしているうちに気づきました。
ああ・・・、このBGMは「映画音楽」だったんだ。
よく、好きな映画のサントラを買ったりするのですが、曲とシーンがピッタリしている映画程、それを切り離してしまうと今一つな感じになってしまう事があります。
自分の感じた違和感は、まさにこれだったんだと、逆に、こういう曲を初めてのゲームで作り出してしまうコナミスタッフの力量に感動しました。

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おっと、もうこんな時間です。

これ以上ストーリーを語るのは野暮というものです3はいつものとおり総合的な解説を行って「スナッチャー回」を締めたいと思います。

では、また3でお会いしましょう。



注1:あくまでゲームゲームの世界でのでの話です。捕鯨の是非につて、この場で語るものではありません。

注2:PCエンジン版ではその場で再開出来るが、こちら(PC-88版)は本当にゲームオーバーとなる。
プレイアビリティの良さ故に忘れがちですが、「リトル・ジョン」の辺りで、事前にメタルギアの「セーブ」機能を使っておきましょう。

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