「ドラクエ」の原点?
私がX1を入手したばかりの頃である。
ウルティマ。2Dマップに3D迷宮、タクティカル コンバットというゲーム。 |
Wiz。3D迷宮にドラクエ(注1)の様な戦闘 当時ベーマがなんかでAppleのゲームの紹介の記事を よく読んでましたが、意味がよく分かりませんでした。 |
この頃の世界のRPGの趨勢は、アメリカのAPPLEⅡのソフト、「ウルティマ」「ウイザードリィ」(以下Wiz)、もしくはその模倣に偏っていた。
そもそもRPGというものが、アメリカ発祥の「ダンジョンズ&ドラゴンズ」という、テーブルトーク(机の上で話し合いながら)・ロール(役割を)プレイング(演ずる)・ゲーム(ごっこ遊び)に、端を発したゲームというのが分からない私の様な人間(注2)は、「ウルティマ」や「Wiz」がいくら凄いスゴいと言われても、イマイチ、ピンと来ないのだった。
それに、秋葉原等ならともかくAPPLEⅡなんて、ショップも含め、地方都市では見たことも無い。あったとしても、オール英語のゲームなんてそもそも遊べない。
そんな中、日本人に分かり易いようにアレンジを加えたゲームを発売していたのが老舗RPGメーカー「クリスタルソフト」である。
私が最初に手にした所謂本格RPGが、同社の「ファンタジアン」と「夢幻の心臓Ⅱ」(何故か1はPC-88かMZ-2500、FM-7くらいしか移植されなかった)である。
「ファンタジアン」は「Wiz」の様な3D迷宮に、「ウルティマ」の様なタクティカルコンバット。「夢幻の心臓Ⅱ」はその逆で、「ウルティマ」の様なフィールドに「Wiz」の様な戦闘を加えたゲームであった。
「ファンタジアン」
シャープ系の雑誌「Oh!MZ(X)」にて、当時猛プッシュされていたので、購入したゲーム。
いやー、かなりハマりましたねぇ。迷宮探索という事で方眼紙にマッピングは必須。弟&友人と共同戦線でマップ&アイテム情報を共有し、攻略しました。
「夢幻の心臓Ⅱ X1版」
いきなりⅡからですが問題はありません。
現実の世界において闘いに敗れた主人公は、死ぬ直前に神様へ怨み節を吐いてしまい、罰として「夢幻界」という世界に飛ばされました。しかし、その世界で「夢幻の心臓」という復活アイテムを手に入れた主人公は・・・ってのが、前回迄のお話だそうで。
「人間の世界」は「エルダーアイン」の3つの世界の 一つ |
今回はその心臓の戦士が、復活した世界が「人間界」ではなく「エルダーアイン」という、モンスターが跋扈する世界だと気付き、仰天するところから始まります。
敵は3匹!どうする? |
こちらは、前述のファンタジアンとはうってかわって2DマップにWizの様な戦闘です。
ゲームは直感的に操作出来て軽快そのもの。
PC-88版はキャラに色が付いておらず重ね合わせ処理も出来ていなかったのに対し、X1版はカラフルで自然な感じです。
面白い要素としては傭兵のようなNPCを雇えることですかね。彼等は高額なお金を要求する方も居ますが、無料の人も居ます。そこいらへんをうまくやりくりしていくのが楽しいですね。
おやおやぁ~こんな所も! |
別れるような事になっっても元居た場所に行けば再度仲間になってくれます。
また、真偽は不明ですが、当時の堀井雄二氏がこのゲームを実際プレイして、ドラゴンクエストの参考としたという噂があります。
実際、当時のRPGの中では、抜群のプレイアビリティーの良さ。
そんな噂を耳にしても、疑う事は無かったですね。
このゲームは流石にFD専用だったので、学校サボって、ゲーム合宿しながら、Ryo君のX1turboⅡで攻略してましたねー。
セイシュンならではの、貴重な経験でした。
お・ま・け
「夢幻の心臓」シリーズのプログラマー「富一成」氏は、日本ファルコムの「木屋善夫」氏と、懇意だったそうで。後に、「富」氏はファルコムに移籍し、「スタートレーダー」「ダイナソア」等の名作を生むのでした。
スタートレーダー(PC-88版) |
ダイナソア(PC-98版) |
注1:本来、この表現はおかしいのだが、わかりやすさを考えこういう表記としました。
注2:ドルアーガの塔やハイドライドくらいしかRPGをプレイした事がない人。ダンジョン&ドラゴンズが基本だとするなら、当時の日本人は多かれ少なかれ感覚はズレていたのでは?
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