2025年7月6日日曜日

戦国ソーサリアン(総評)

嵐の予感



さて、結局、3回に分けてお届けすることとなりました、「戦国ソーサリアン」。

そして第1章の「武田信玄の章」いかがだったでしょうか?

こちらをクリアしますと、数あるソーサリアンの中でも、傑作シナリオとの呼び声の高い「織田信長の章」が始まります。




第1・2章は、ギミックはオーソドックスなものなので、(アシュラの毒槍攻撃にさえ気を付けていれば)慣れている方なら、クリアはそう難しくないでしょう。



さて、以前も申し上げましたが「戦国ソーサリアン」は5本のシナリオを順にクリアして行くキャンペーンシナリオです。



この後、「豊臣秀吉の章」を経て「真田幸村の章」そして、最終章である「徳川家康の章」と続いてゆく訳ですが、
次の「豊臣秀吉の章」では、急にシナリオの難易(陰険)度が上がります。


ウイザードさんて、こんな特技が・・・?
聞いたコト無かったんだけど・・・。


貴方のパーティに「ウイザード」はいますか?そして何かしらの、魔法は打てますか?

そもそも「ウイザード」がいない。もしくは、(そういう事は無いと思いますが)魔法が撃てない、目に見える魔法を所持していなければ旅はここで、終わってしまいます。

もう、「ソーサリアン」で出来るあらゆるトラップを詰め込んだ見本市の様なシナリオがこちらになります。


教えるなら全部いっぺんに教えろや!
ソーサリアンが殺意を覚えた瞬間だった・・・。

シナリオ自体が故意に行ったり来たりを強要してくるので、ソーサリアンでなくても思わず絶句します。


X1turbo版には途中セーブ機能はありません・・・。
泣いちゃった・・・。

また、最初の「アシュラ」の時の様に、ボスはとんでもない攻撃を一発目から繰り出してきます。

最初はいきなり切りにいかず間を取って、弾のパターンを覚えましょう。

あと、ワナを学んでいても回避出来ないワナがあります。

必ず出発までに、全状態異常に対応出来うるよう、薬・魔法を装備しておきましょう。

なお、誰が死んでも対応出来るよう、魔法や薬を分散させて対応させておくのも大切です。


続いての「真田幸村の章」は、打って代わってスピードとパワーが要求される硬派なシナリオ。


「汚名」は「返上」であって、「挽回」してどーすんの!?
こんな事、最近の若者でも言わないよぉ~!


ディスクも8Bit版では2枚目に入ります。

舞台は真田幸村の「忍者(?!)屋敷」様々なカラクリがありますが「豊臣秀吉の章」の様な陰険さはありません。


何と、「山伏」は家康の隠密だった!
この後「ドロン!」で大ダメージ喰らうプレイヤー。

ただ、気を付けねばならないのは爆発です。屋敷の上方階に居る忍者は爆弾を投げて来ます。まあ、こちらに当たると大ダメージなのは解りますが、何と「味方」の忍者がドロンと消える演出があるのですが、そちらに触れても大ダメージとなるのです。この章では敵よりも味方の爆発(ドロン)に触れないよう気をつけましょう。



ボスの天狗については繰り出して来る「キック」は強力ですが、それが最大の弱点です。上手くかわしてカウンターを当てましょう。


最後になりましたが、最大の「謎」が待ち受けるシナリオが「徳川家康の章」です。

敵の難易度(と、いいますか、ラスボス以外モンスターは居ませんが・・・)はさほど高くなく、謎も途中まではサクサク解けていたんですが、途中からサッパリ進行せず・・・。

・・・いや、原因はわかるんです。



3つの部屋に貼られている「短歌」だと・・・。

ただ、どう並べても解らないのです!もっと言うなら、未だに解らないのです。

いや、答えは分かったのです。1か月程プレイして、偶然に。(フラグ管理がもっと厳重なら、未だエンディングを迎えていなかったかもです。)


これは・・・!?

こうして、ラスボスを倒し、



日本に再び平和をもたらした「ソーサリアン」一行は、協力者に見送られながら日本を後にします。



何とエンでイングは、非常に美麗なビジュアル・音楽と共にスタッフが紹介されるというリッチなエンディング(ある意味、「本編」より凄いかも・・・)となっており、プレイヤーの労をねぎらってくれます。




日本を舞台にした「ソーサリアン」という事で購入に二の足を踏まれたユーザーもおられたのではないかと思いますが、前述の通り相性は抜群です。
日本という事で、戦国武将や地名が実名で登場するのが良いですね。

最難度の「短歌の謎」や、「豊臣秀吉の章」に代表される意地悪な謎解きも含め、何でもアリという「ソーサリアン」の裾野を大きく広げる事に成功した一本だと思います。

このシナリオが無ければ、僕の中でのソーサリアンの印象は大分違ったものとなっていたかも知れません。

そして、更に、雰囲気を壊さない「和」をイメージしたBGMたち。

余りの良さに、サントラCD買っちゃいましたよ。(アレンジ版は有名な和楽器奏者の方も参加されているとのことで、イメージにピッタリ!)


ちなみに、サントラ部分はX1turboのもの!
はっきり言ってサイコーです!

さて、長い航海ののちに無事ペンタウアの地へ帰った「ソーサリアン」ですが、その帰還を見る邪悪な者の姿が・・・。




そう!「徳川家康の章」でちょっと触れられたラスボスの更に上位のボスが、ここで姿を現すのです!(しかも、一瞬フラッシュバックの様に!)


そう、この物語は続くのです。全10章に及ぶ「ファルコム謹製」ソーサリアンのキャンペーンシナリオは次の「ピラミッドソーサリアン」へと続くのでした。

今回は非常に長くなってしまったので、また、いずれ。

次回は、「サンダース島」にてお会いしましょう!