2024年12月25日水曜日

YsⅠ・Ⅱ(X1・X1turbo版)

 「失なわれし古代王国」を求めて
(年跨ぎ企画)



君は「アドル・クリスティン」を知っているか?
稀代の冒険家にして、剣術家。時には魔法まで使いこなしたという。
彼は、普通の農家に生を受けるも、好奇心旺盛で、16歳で村を訪れた旅人に感化され、冒険を始めて以来、63歳でその生涯を終える(最近の研究では、亡くなったのではなく、最後の冒険に失敗し、以後「行方不明になった」とされている。)まで、実に大小百を超える冒険をこなして来たとされている。
そして、彼が冒険の際に書き残したとされているのが「アドル・クリスティンの冒険日誌」である。

その中の一冊。「失われし古代王国」こそ、彼の最初の冒険の物語。
「イース」を巡る大冒険の始まりである。

X1版のマニュアルより。
Ys・YsⅡのパッケージは本の様な装丁
になっており、中のマニュアルもハード
カバーの本のようになっていた。
半分ほどは小説となっており、アドルが
旅に出てエステリアに漂着し、
町へ入るまでが説明されている。
初期のアドルは、フツーの
男の子感が強い。

「イース」発売前のファルコムのゲームは、いや、世間のゲーム一般に於いて複雑化・高難度化が進み、とてもじゃ無いが攻略記事無しには、いや、例えあってもクリアが困難とか、謎が、謎ではなく、殆ど「こじつけ」だとか、兎に角トライ&エラーすら出来ないようなゲームが多く出るようになっていた。

より意地悪さが増した「ザナドウ・シナリオⅡ」
逆さつららなど時には即死に至るトラップ。
ボスキャラを使った強制セーブなど。
ただ、ショップ間の交易が出来るため、Ⅰより
ヌルくなったとも言われる。


前作と違い、アイコンによるコマンド選択を採用。
プレアビリティの向上とウラハラに、マヤ文明を
超文明と設定。それにより科学で証明出来ないような
謎解きを要求される。
また、順番にクリアしないとハマるのだが、
どこでハマったのか明らかにされない。

これはもう謎ではなく「こじつけ」。意地になってクリア
したが、このタイトル画面から誰がこんな極悪な内容
だと想像し得ただろう?X1版はFM音源対応なのに
有名なオープニングテーマは収録されず。(涙

それは、当時、隆盛を極めたファミコン等に於いても同様で、殆ど隠れキャラや隠しコマンドに近いアイテムをノーヒントで探り当てるゲームがもて囃された時代だった。


そんな中、突然「優しさの時代」と、キャッチコピーで謳って登場したのがこの、Ys(イース:以下Ysと表記)である。


コンセプトは、誰でもとっつきやすく、ちゃんとゲームクリアまでプレイヤーが誘導され、感動を得られる。
少し雑な表現だが、こういう感じに受け止められた。

まあ、件の「Ys・Ⅰ」であるが、最初の作品であった為か、丁度中間点でレベルがカンストするデザインとなっており、中盤以降のボスキャラ戦が結構キビしかったり。

ゲーム中盤のボス「ヴァジュリオン」
この状態になってもなかなか勝てない。

後半はずーっと「塔」の中を登ったり降りたりの謎解きとなり、ちょいと辟易としてしまったり。

ゲーム中盤以降は、こちらの「ダームの塔」
攻略がメインとなる。
内部は結構複雑。

「Ⅱ」が直ぐ後に控えていたためか、伏線みたいな設定ばかりで正直感動というには・・・だったり。
あと、何故かX1版には当時発売されていたFM音源が(その前の「ロマンシア」では対応していたのに)対応しておらず、一部の曲がPSG専用曲となっていたり。

・・・おっと、最後のは単なる愚痴ですね。(前述のパソコンサンデーの収録の際、小倉さんがFM音源と勘違いしたという逸話が残るほど、歯切れの良い音楽です。)(注1)

さて、こちらのYsですが「Ⅱ」にて最初のブレイクを果たし、一度は下火になるものの、コンシュマー機に活路を見いだしⅦ(ロゴはSeven)・Ⅳ(セルセタの樹海)・Ⅷ・Ⅸ・Ⅹと、現在は、新たな世代も巻き込んで「神ゲー」と賞される事も多くなり、古参のファンとしては嬉しい限りです

W主人公・拠点システム・マルチエンディング等
野心的な改革が見事に結実したⅧ。
古参のファンにこそ遊んで欲しい
「神ゲー」です。

さて、今回は、「年跨ぎ企画」と題し、私の原点でありますX1版「Ys」から、Turbo版「YsⅡ」まで、ぶっ続けで、当時の小ネタを交えながらプレイしていきたいと思います。

それでは、に続きます。

お楽しみに~!!

注1:山下章氏談。

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