MSX1にゼビウスは出なかったが・・・。
これは・・・。アン○アジェネシス!? |
1983年。
あるゲームが、彗星のごとく登場した。
これまでの固定画面のものと違い、美しい背景がスクロールし、次々と新しいステージが現れる。地上と空中の概念があり、別々に攻撃できる。想像力をかき立てる、ミステリアスなメカの数々。
ナムコの「ゼビウス」である。
生徒手帳に「ゲームセンターで、インベーダーゲームをしてはいけない」と、本気で書かれていた時代、チェリーな田舎の少年にとって、電車で5駅先の街のゲーセンは、とてつもなく敷居が高い世界。
「ベーマガ」に特集が組まれるたびに、友人たちと食い入るように記事を見つめ、いつかプレイする日を夢見ていた。
パソコンでいち早く移植されたのは、PC-6001。
これはこれでいい味を出していたが、ナムコには認められなかったらしく、タイトルには「TINY」(ちっぽけな)という文字を冠していた。
初の無印の移植は、X1版だが、所有しているユーザーを見た事が無く(実は、後に自分がユーザーとなるのだが・・・)、リアルタイムに遊ぶ事は出来なかった。
そんな中、衝撃のニュースが雑誌の広告に掲載される。
当時、MSXにのみ「ナムコット」ブランドでゲームを供給していたナムコが、ファミリーコンピュータにも参入し、ゲームを出すというものだった。
「ギャラクシアン」や「パックマン」など、MSXでも馴染みのあるタイトルの中に、なんと件の「ゼビウス」の名前が!
発売されたそれは、パソコンユーザーも驚く移植度で、以降ファミコンはゲームシーンにおいて存在感を増していくことになる。
そんな他機種の後塵を拝するばかりで、臍を噛んでいたMSXユーザーに朗報が!
それが、MSX界の雄、コナミから発売された「スカイジャガー」である。
背景はゼビウスを意識している ような・・・。 |
今から思えば、ゼビウスとはかなり違うゲームデザインなんですが、当時はスクロールするというだけで「ゼビウスっぽい。」と揶揄されていたような時代。
雑誌掲載の画面だけで、かなりテンションが上がりました。
無論、発売後即購入。
箱を開けるのももどかしく、カートリッジをMSXに差し込み、電源をON!
画面に映し出されたゲームは、期待を裏切らないものでした。
残念ながら、地上攻撃は出来ませんでしたが、アイテムで自機のパワーアップが可能。隠しキャラみたいなものもあったりして凝った作りでした。
また、やたらと堅い敵や、消える敵。弾が命中しても半分だけ生きている敵など、ステージによってバリエーションの高いキャラクターが現れ、ついつい先を見たくなります。
そして、感動したのが、ア○ドアジェネシスを彷彿とさせる、ボスキャラの存在。その瞬間だけはBGMが鳴り、雰囲気を盛り上げます。
なにより、当時のMSXではなかなか目にすることがなかった、スクロールのゲームをプレイ出来たのが嬉しかったです。
ステージ(シーン)間も、一旦画面が切り替わるのではなく、自然な感じにシームレスで繋がってゆくのも技術力の高さを感じました。
このシーンを見られるまで、 相当苦労しました。 |
ゲームの難易度は結構高く、パッケージの裏に描かれているようなシーンや、ラスボスにたどり着くまで、かなりの日数遊ばせていただきました。
エンディングは無く、ループしてゆくのですが、不満はありませんでした。
初めて、「MSXを買って良かった。」と思えたソフトだったと思います。
・・・ただ、残念な事に、この頃から、MSXの比較対象が何故か他のパソコンではなく、ファミコンになってしまったような気がします。
「ゲームパソコン」なんて呼ばれる事も多く、何か釈然としない気がしましたね。
まあ、ゲームばっかりしていたのは事実なんですけど。
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