2017年10月26日木曜日

眠れるデバイスに灯を点せ!

あの素晴らしい音をもう一度!

Roland SC-88STPro
現在でも美しい音は健在。
思わず聞き入ってしまいます。

 パソコンもPC-98やX68kなどの16ビット機が主流になってくると、グラフィックの向上とともに、サウンド面もMIDIという外部モジュールに対応するものが多くなって来ました。
 かくいう私も、友人から貸してもらったMT-32を皮切りに、SC-55mkⅡ、SC-88STProと、(作曲の趣味も無いのに)1クラス上のゲーム環境を手に入れるためだけにモジュールを購入するという、硬派なDTMファンの方から怒られそうな事をしておりました。

 そんな我が家のMIDIですが、Windowsパソコンの普及と共にゲームの音源として使用される事は無くなっていき、ハイパースレッディングCPUの登場の際にRS-MIDIケーブルのドライバー、Windows10になった際にはUSBのMIDIインターフェイスのドライバーがリリースされなくなり、壊れてもいないのに使用できないという状態が続いておりました。

 そんななか、ふと目にしたサイトに興味を引く記事が掲載されていた。

 「loopMIDI」と「Hairless MIDI Bridge」というソフトを使ってRS-MIDIを使用するというものだ。
 これが上手くいくのなら、新しい機器を導入することなく、押し入れで眠るケーブル1本で我が家のMIDI環境を復活出来る。
 
 半信半疑でソフトを導入してみた。

 まずPCのComポート(懐かしい・・・)と、MIDIをRS-MIDIケーブルで接続。おっと、背面のスイッチをPC-2に切り替えるのもお忘れ無く。

 仮想MIDIケーブルソフト「loopMIDI」を導入。
 MIDIポートを作成します。


 続いて、「Hairless MIDI Bridge」を導入。
 シリアルポートにMIDIを接続したComポートを、MIDIInに「loopMIDI」で作成したMIDIポートを指定します。
 そして、左上のBridge Onにチェックを入れると・・・。
 
それぞれを指定してゆきます。
 
 ・・・う~ん。
 エラー吐きまくりなんスけど・・・。(汗)
 試しにデータを流してみても、やはり音は流れない。

 もう一度接続を確認してみたが、別に問題は無いようだし・・・。

 悩んだあげく、ネットに答えを求め検索を行っていると、英語でよく解らないが、Comポートのボーレートを38400に的な事を書いてあるページを発見。
 ダメ元で設定してみると・・・。

「Hairless MIDI Bridge」を設定し・・・。
デバイスマネージャーから、Comポートも設定。

 おや、エラーが消えた。
 試しにX68kエミュレーター「XM6TypeG」を起動。
 設定画面にてMIDIの出力を「loopMIDI」で作成したMIDIポートに指定します。

非常に完成度の高いエミュレーターです。

 試しに、コナミの傑作「悪魔城ドラキュラ」を起動してみます。

Castlevania for x68k
X68k版悪魔城ドラキュラ。傑作です!

 出し抜けに、ローディングのBGMがMIDIから!
 もう、聞くことは無いと思っていたので感動もひとしおです。
 FM音源も頑張っていますが、やはりMIDIはいい。
 久々に長時間プレイ。気がつけば、狼女も倒していました。

※メーカー純正ソフトではないので、導入は自己責任でお願いします。 

0 件のコメント:

コメントを投稿