伝説の第1作目
映画を意識したタイトル画面。 「悪魔城伝説」にも受け継がれています。 |
普段、パソコンを中心にゲームをプレイいていた当時の私ですが、無論ファミコンゲームもやっておりました。
試験期間で、学校が半日で終わる時は、そのまま友人の家に上がり込み、日が暮れるまでファミコンを遊ばせてもらっていましたし、我が家自体も、前述の通り友人達の溜まり場と化していたので、誰かが買ったファミコン本体とディスクシステム(とソフト)が常にリビング設置されているという状態にありました。
従って、友人達が居ない平日や夜間は、最新のゲームが遊び放題という、今から思えばとても恵まれた状態にありました。(お陰で学校の成績は下がりまくりましたが・・・)
ただ、やはり、自分で購入したソフトに愛着があるので、やりこむのはパソコンゲームがメインで、ファミコンの方は、ちょっと触れてみる程度のプレイしかしないソフトが多かったです。
ディスクの読み込みももどかしく、プレイを開始。
渋めの美しいグラフィック。雰囲気タップリです。 |
そんな中、友人が「凄いゲームがある!今度持って来るから是非やってみてくれ!」と持ってきたのが、発売されたばかりのディスクタイトル「悪魔城ドラキュラ」でした。
ゴシックホラー的な世界観で、 統一されたグラフィック。 |
ディスクの読み込みももどかしく、プレイを開始。
他のディスクシステムのタイトルと同様に、ネームエントリーからスタートします。
「ゼルダの伝説」の様なRPGとは異なり、アクションゲームなのにセーブが可能とは、斬新だと思う反面、ゲームの難易度の高さを予感せずにはいられません。
ゲームは巨大な城を前に、主人公が佇む所から始まります。
ディスクの容量(といっても、メガロムが登場するまでの話ですが・・・。)を生かした美しいグラフィック。
ゲームが始まってからも、陰影を強調した独特の背景がゲームの雰囲気を盛り上げます。
舞台であるドラキュラ城は6つのブロックで構成されており、それぞれのブロックには3つのステージがあります。
ステージクリア時には、次のマップが 表示されます。先は長い! |
舞台であるドラキュラ城は6つのブロックで構成されており、それぞれのブロックには3つのステージがあります。
プレイヤーを迎え撃つ敵キャラは、ゾンビ・スケルトン・半漁人・フランケンシュタインに果てはミイラ男(!?)なんていう豪華な顔ぶれから、せむし男等の古典ホラー映画ファンがニヤリとするキャラまで、まさにごった煮状態です。
こんなに個性の強いキャラを総出演させると、パロディー色が強くなりがちですが、違和感なくゲームに馴染ませているのは流石と言えるでしょう。
これらの有象無象に、主人公は単身挑んでゆく訳ですが、メインの武器はムチ1つというストイックなもの。
こんなに個性の強いキャラを総出演させると、パロディー色が強くなりがちですが、違和感なくゲームに馴染ませているのは流石と言えるでしょう。
地下から脱出してホッとしたのもつかの間・・・。 |
これらの有象無象に、主人公は単身挑んでゆく訳ですが、メインの武器はムチ1つというストイックなもの。
途中、点在する燭台を破壊したり、モンスターを倒す事で、武器のパワーアップやサブウエポンが装備出来ますが、それらの使用回数も有限(ハートの数に応じて)なので、状況に応じた使い分けが攻略の鍵になります。
待ち構えるのはフランケンシュタイン。 せむし男が鬱陶しいです。 |
ゲームは、一発死等の初見殺しのトラップも多く、全体として難易度は高めです。
しかし、セーブ機能やコンティニューを駆使すれば、各ステージをじっくり攻略する事が出来る為、アクションが苦手な方でも、時間を掛ければクリアは可能でしょう。
更にテクニックを磨いてゆけば、凝った演出と相まって、アツいプレイが可能となります。
二度、三度と繰り返しプレイしたくなるのも、このゲームの不思議な魅力の1つです。
実験室ステージ。眼前には、 犠牲者が横たわっておられます・・・。 |
これまでのゲームと言えば、可愛くデフォルメされたキャラクターが多かったファミコンに於いて、大きめでリアリティのあるキャラ、しかも、背景は徹底したゴシックホラーテイスト。(ホラーをウリにしている「魔界村」ですら、ユーモラスな部分がある。)
特に、ブロック5の実験室などは、苦手な人は嫌悪感すら憶えるであろう演出が為されています。
静まり帰った田舎の実家で、夜更けに一人、上記ステージをプレイしていた際は、本当に恐かったのを憶えています。
ドラキュラへの最後の関門、死神。 倒すのにかなり苦労しました。 |
演出面で、もう一つ感じるのは巨匠・宮崎監督の「ルパン三世・カリオストロの城」の影響です。
危険な罠が張り巡らされた巨大な城。
ドラキュラ伯爵が待ち構える、最終ステージの塔。
地下へと続く落とし穴。
人骨で埋め尽くされた地下水路。
塔の中の巨大歯車。
時計塔(?)のステージ。次々と運ばれるせむし男が厄介。 |
アニメのインパクトは強烈で、このゲームに限らず、多くのソフトに影響を与えました。
ただ、多くのゲームが(そのものズバリのタイトルのものも含め)シュチュエーションの再現に終始しているのに対し、そのイメージを上手く昇華し、アクションゲームとして高い次元で完成させたコナミのセンス・技術力は、現在でも感心させられます。
このソフトはコナミの看板タイトルの一つとなり、現在でも続編が作成され続けています。
バーチャルコンソールでも手軽に遊ぶ事が可能ですので、全ての元となった伝説の1作を、是非体験してみて下さい。
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