2025年4月6日日曜日

マイコンソフト(電波新聞社)

 「遊気凜凜」に憧れて(前編)


1度移植されているにも関わらず、ニューバージョンが
リリースされたX1版「マッピー」

高校に入学したばかりの頃。

パソコン少年憧れの雑誌があった。
電波新聞社が発行する「マイコン・Basic Magazine」(注1)である。


注1:「ラジオの制作」「マイコン」誌の別冊として、当初発行されていた雑誌が、月刊化されたものらしい。


このブログを普段から見て頂いている皆様なら、説明は不要かと思いますが、雑誌のタイトルにもなっている「Basic」とは、プログラムの言語の一つで、かのMicrosoftの「ゲイツ」さんが、若かりし時に作ったとされている。
シャープ系パソコンのユーザーには馴染みがないかもだが(注2)、当時のパソコンは、内蔵しているROMの中に「Basic」が書き込まれているものが多く、スイッチを入れると直ぐにBasicが起動し、プログラムの入力が出来た。


注2:Sharp系のいわゆる「クリーン・コンピュータ」は現在のパソコンのようなもので、起動直後はモニタプログラムしか起動しない。Basicを起動しようとした場合は、テープとか、FDから起動しなくてはならない。だからこそ、X1にはNewBasicというグラフィック機能を強化した言語や、「C・Cobol・Fortran」などの様々な言語をオプションで購入し、使用する事が出来た。
ちなみにX1用のBasicを制作したのは北海道の雄「ハドソン・ソフト」そう、あの「桃鉄」「ボンバーマン」「天外シリーズ」のハドソンは、OS(?)も作っていたのだ。
名前はHuBasic。Huは、ハドソンの頭文字。
      
確かに右上にハドソンの文字が・・・。

ちなみに「X68000」のOS「HuMan」もハドソン製。リリース当初「バグが心配」と、一部有識者の方々から声が上がっていたが。バグらしいバグの情報は聞かなかった。



おっと、閑話休題。

そんな中、当時のパソコン少年達の心を捉えて放さない雑誌、それがかく言う「BasicMagazine」だった。
内容はなんと、誌面の殆どをプログラムのリストが占めており、当時のキッズ達は一文字も間違えないように、それこそ目を皿のようにしてポチポチと入力していった。
対応いている機種は実に多く、黎明期のグラフィックすらないパソコンから、ハンドヘルドコンピュータ、果てはX68000に至るまでアイディア溢れる投稿ゲームが紙面を賑わせていた。

そんな雑誌のもう一つの姿が、「スーパーソフトコーナー」ベーマガ誌面のゲーム特集の記事である。(注3)


そこには、appleのスーパーソフトの記事から、アーケードゲームの攻略情報。「山下章」氏のアドベンチャーゲームの攻略記事から、果てはゲームセンター毎のハイスコアランキング等、最新のゲーム情報が詰まっていた。

そして、その誌面の広告コーナーのトリを務めたのが、電波新聞社(マイコンソフト)謹製のゲームソフト達である。





「遊気凜凜」(ゆうきりんりん・・・と、読むのだろう)と、銘打たれた広告には、PC-8001・PC-6001・MZ-700系から、X1・PC-8801・FM-7等の8ビット御三家(古い・・・)のゲームまでが、それぞれの特徴を活かしたアレンジで移植されており見ているだけでも楽しめた。
ゲームは、「パックマン」「ギャラクシアン」「ディグダグ」「マッピー」「ゼビウス」等、ナムコの黎明期を支えたアーケードゲームが中心。

MSXのパックマンは持っていたが、スプライトの数の制限で単色であった。

この中で異彩を放っていたのがX1であろう。それぞれの移植の中でも、かなり高い移植度。
「マッピー」などは、1度移植されているにも関わらず、ニューバージョンがリリースされるなど、強いこだわりを感じた。

そして、当時X1でしかプレイ出来なかった、(Tinyでは無い)「ゼビウス」!

これらが、テープで遊べる!何と素晴らしい事であろう!
そして、X1ckを購入した私は、ゲームの世界に溺れ、高校の成績は落ちる一方となっちゃうのだった。

では、ここで電波新聞社のX1向け移植作を何本か紹介していこう。

パックマン
言わずと知れた、「ナムコ」を世界的なビデオゲームメーカーへと押し上げたソフト。
他機種版が何故か横向きのマップなのに対して、X1版はMSX同様、正面からのマップです。



ギャラクシアン
ゲーセンで見るまで、カラーのインベーダーゲームのようなものだと思っていました。
まさか、こんな攻撃をしてくるとは!
「ギャラガ」もそうですが、非常に出来が良いです。



ラリーX
楽しいBGMで、プレイ感覚も非常に良い為、ついつい遊んでしまうソフト。
フラッグを回収しつつ、後ろに張り付いた敵車には煙幕をお見舞いするのだ!


おっと、今日も話が長くなってしまいましたね。(後編に続きます


注3:かつては、別冊付録として雑誌の間に挟まれていたのだが、いつの間にやら本誌の1コーナーとなっていた。
どうも冊子を抜かれる事件が頻発したらしい。

2025年3月27日木曜日

トンネルdeサックス番外編・トンネルde座談会Ⅱ(7)

惜しくも・今回次点となった名曲達










全7回に渡ってお送りしていたゲームミュージック回。如何だったでしょうか?









Ryo「意外と面白かった!」

今回は、「惜しくも・今回次点となった名曲達」と題しまして、ちょっとダラダラとゲームミュージックについて語ってゆきたいと思います。
最後にはRyoさんより、素敵なプレゼントがありますよー!

Ryo「最後まで見てね!」

では、ちゃーくんのランク外から・・・。
Ryo「まあ、ランク外と言っても、今回の趣旨から外れているだけで、
名曲には違いないよねー。」

そうなのです。では、いってみましょう!
ファミコン版ドラキュラⅡより「BloodyTears」です!


Ryo「これって、初代ドラキュラの時からじゃなくて?」

そうなのです。
FC版「ドラキュラⅡ・血の封印」が、実は初出なのでした。
この曲はこの後、X68000版等でアレンジされ、ドラキュラシリーズの看板曲となっていくのでした。

Ryo「どんどんいこう!」
続きまして、同じくちゃーくんより!
「ラストハルマゲドン」のOPですね!
Ryo「やられた、おーっ、それがあった~!」
皆、かなりやりこんでましたもんねー。
Ryo「どうぞ!」


Ryo「そう言えばこんなストーリーだったわい!」
人類滅亡後の地球。その覇権を巡って、かつて虐げられてきたモンスター達と、地球侵略を試みるエイリアンとの戦いを描いた意欲作ですね。
モンスター同士の合成とかも面白かったねー。
このままの展開が続くと思いきや・・・、衝撃のラストを見逃すな!

Ryo「次は、私がいこうかね!」
「サウンドで印象に残ると言えばやはり、「Ys-Ⅱ」のオープニングでしょうかね!」

こちらは以前YsⅠ・Ⅱ企画の際に紹介しました、
ユーザー制作のオープニング完全版です。

Ryo「王道すぎるんで、今回は外したけど」
このオープニングに多くのユーザーがハマっちゃいましたもんね~。
・・・自分も含め・・・ですが。

Ryo「王道と言えばSEGAの体感ゲームシリーズは、外せれんなー。」
「以前やった「スペハリ」・「スーパーハングオン」、なかなかコレといった移植に恵まれず真の移植にはセガサターンの登場を待つしかなかった「アウトラン」・「アフターバーナー」とか。
おっと、来ましたねぇ。どうぞ!

※サターン版アウトラン
※サターン版アフターバーナーⅡ

Ryo「プレステも良いけど、サターンも良いねぇ~。」
2Dゲームだったら、やっぱ、サターンでしょう。

じゃんじゃんいきましょう!
では、私からも!
PC-88版「シルフィード」より、オープニング「The Legend of Silpped」です
Ryo「ああ、パソコンショップでよくデモってたやつね!」
音声合成が印象的なソフトでしたねー。


Ryo「次~」
PC-88版「ロマンシア」より「オープニング」です。
どうぞ!


Ryo「こんな曲ありました?」
PC-88版です。X1版はFM音源対応なんですけど何故か採用されず・・・。
Ryo「なるほど、それで。」「PSGからFM音源まで、フル活用ですねぇ。」
もちろん、古代祐三さんの手によるものだと・・・。
Ryo「ゲームは激辛だったけど、オープニング曲は極上。流石の職人芸。X1でも聞いてみたかったですね。」

Ryo「次~。」
ゲームアーツさんの「ゼリアード」で、オープニング、「エスメサンテの輝き」です。
Ryo「どうぞ!」


これも前述の「氷の世界」と迷ったんですけど。
趣旨に沿って、よりマイナーな方をいかせていただきました。
Ryo「良い曲だね~。」

さて、だらだら語っていると、いくらでも語ってしまい、収集がつかなくなるでそろそろお開きにしたいと思います。

では、「有言実行の男」Ryoさんより、ラストを飾る一曲をこのブログを見て頂いている皆様だけに先行公開します。
Ryo「待たせたねー」
あの「One Night of Neo Kobe City」の衝撃より3か月、Ryo君が魅せます!PC-88版「スナッチャー」オープニング曲、「Twilight of Neo Kobe City」です!
では、宜しくお願いします!!


Ryo「トンキー君、Bishopさん、リクエストありがとうございます。よろしかったらYoutubeにて、チャンネル登録、高評価、リクエストをお願いします。」

ありがとうございます。
ではまた!
Ryo「ありがとうー」

2025年3月20日木曜日

トンネルdeサックス番外編・トンネルde座談会Ⅱ(6)

後世に残したい・知られざるゲームミュージックⅥ


Ryo「人の数だけ好きなゲームがあり、人の数だけ、好きなゲームミュージックがある。」



 


 

Ryo「「トンネルdeサック」のRyoです!本日もよろしくお願いします。」





 

「レトロゲーム親父」こと、「Astronaut」です。

今回は、前回に引き続きまして、私のランキングをもとに、ゲームミュージックについて振り返りたいと思います。

いやー、始めた当初は本当に「誰得な企画」でどうなってしまうのかと思いましたが、閲覧件数は順当に伸びているようで、皆様、こんな企画に付き合っていただきまして本当にありがとうございます。

Ryo「まーまー、最後まで気を抜かずやりましょうや。」

では、改めまして第5位!!

サイ・オ・ブレード」X1版より、「オープニング」です。長めですが、どうぞ!



Ryo「ピッタリとオープニングと合ったサウンドが良いですね。」

こちら、PC-88版、PC-98版も発売されておりますが、一番にプレイしたのがX1版だったもので・・・。

Ryo「うむ、これ程のクオリティの音楽だったら、確かにX1版に軍配が上がるわなぁ~。」

最初のシーンから、ステレオ音源を使ったサウンドが、緊迫感を演出してますよね。

Ryo「詳細についてはこちらをどうぞ!では、次、いってみよう!」「第4位はぁ~?」

早いな・・・。

MSX2用ソフト「SDスナッチャー」より、「オープニング・Difficult Move」です!どうぞ!!



Ryo「・・・とっ、こちらもなかなか!」

でしょう!SDスナッチャーなんですが、通常、こういった商品って本編プレイ必須の楽屋オチみたいになるものが多いですよね。こちらも、本編のストーリーをトレースしながら、そこにちなんだギャグを入れていくのかな・・・?と、思ってプレイしていたんです。

ところがどっこい。

ギブスンが○んだり、○○がスナッチャーだったり、後は結末(※結末も少し違うが・・・。)は、PCエンジン版と類似しているのですが、ゲーム中のストーリー及び、イベントが全く違います。

面白いのは、相手のワナにはまって、「○NK○R証」を停止させられたり、遊園地の鏡の迷路とか、パンダ姿の○ンダムとか。真にSDの為に作られたもう一本のスナッチャー!積みゲーはもったいない!持っている人は、FDの寿命が来る前にプレイしましょう!

Ryo「あー、脱線しとるよ。

Ryo「では、第3位!!
「エニックス」(※現、スクウェア・エニックス)さんの「ミスティーブルー」より、劇中曲「ミスティーブルー」です!!
Ryo「おお、これを忘れとったわ!」
Ryo「でも、その曲がよー分からんのお?」「劇中曲というからにはOP・EDは違うんじゃろ?」
ふふふ・・・、聞けば分かるかも。どうぞ!!


Ryo「ああ、神戸のイベントの際の曲かあっ!」「あったあった、確かに名曲だわ!」
実は、このゲーム「古代祐三」氏の作曲で、アルバム(現在廃盤)は発売されていたんですけど原曲にエフェクトが掛かったりしていて、しかも、全部の曲が収録されていないんですねー。(※I君が持っていたので貸してもらった。)
Ryo「あらら・・・。」
しかし、現在は「EGG Myusic」さんが、未使用曲も含めてPC-88から再録音した完全バージョンをダウンロード販売しているようです。
Ryo「アーカイブって、大切じゃのう。」

続きまして、第2位!!
X68000版「SionⅡ」より、「オープニング」です!
どうぞ!


Ryo「随分なところ行くねぇ~。」
えー、こちらはパソコン雑誌にして「シャープ系・クリーンコンピュータ原理主義者」の「聖典・Oh!X(mz)誌」の付録に収録されていたゲーム。
もう、殆ど市販レベル!
ゲームとしては、「スターブレード」をワイヤーフレームにしたような感じで、コクピット視点がカッコイイ3Dシューティングとなっております。
サウンドはMIDIにも対応していますが、内蔵音源版の方がキレがあって良いですね。
Ryo「遊んだねぇ~。」「次いってみよう!」

名残惜しいですが、それでは、第1位!
発表します!
X68000版「Knight Arms(ナイトアームズ)より、「One Voice In The Cosmic Fugue」ですっ!!


※掲載されているものは、ビデオと音楽と
を別々に収録したものを合わせたもので、
通常の画面とは違います。

Ryo「これはぁぁぁぁぁ・・・!!」
我らが心の「アルシスソフト」がX68000へ投入した野心作。
オープニング曲がとても良い感じで、ゲームもプレイせず、ぼーっと眺めていたりしたのですが、あるとき限定盤のサントラを聴いて驚いたのです。
実はこちらの曲、何故かフルコーラスで、通常のオープニングの倍くらいの長さがあり、また、サウンドモードも無いので、通常では全てを聞くことが出来ません。
掲載されているものは、ビデオと音楽とを別々に収録したものを合わせたもので、通常の画面とは違うことをご了承下さい。

Ryo「もったいないですね。」
そうです!
まさにそんな感じの名曲が、まだ、世の中には日の目を見ること無く、歴史の中に消えていっているのかも知れません。

Ryo「なるほど、何となく意図が分かってきたような・・・。」

そうです。
だからこその「マイナー・ゲームミュージック」を知ってもらう回なのでした。
Ryo「いやー、面白かった!」「また、機会があったらやりたいねー。」

また、その時にはお願いします。


・・・と、次回は。「惜しくも・今回次点となった名曲達」を語って、おひらきにしたいと思います。
Ryo「では、また次回

2025年3月19日水曜日

トンネルdeサックス番外編・トンネルde座談会Ⅱ(5)

 後世に残したい・知られざるゲームミュージックⅤ


Ryo「えー、人の数だけ好きなゲームがあり、人の数だけ、好きなゲームミュージックがある。」





 

Ryo「「トンネルdeサック」のRyoです!本日も、ゲームミュージックについて、楽しく元気に語って行きたいと思います。」

Ryo「んっ、おんやぁ~、そこにおられるのは「あすとろのーと」さんでは、ないですか?どったの?」


ぶつぶつ・・・何か、皆、おしなべて閲覧数多いし・・・。

ここで、変なランキング発表して、俺だけがピエロになっちゃうとか・・・?

Ryo「おいおい、今更なんだから腹くくっていこうぜ、漢(おとこ)なら、例え「道化」と分かっていても舞台に上らにゃならん時があるんよ!」

うぐぐ・・・、「レトロゲーム親父」こと、「Astronaut」です。

今回も、前回に引き続きまして、いよいよ私のランキングをもとに、ゲームミュージックについて振り返りたいと思います。

Ryo「では、いってみましょう!第10位ら!!

ま、「魔城伝説Ⅲ・シャロム」より、「ヒロインのテーマ・愛しの女子大生」です!(赤面)

Ryo「・・・プッ」

笑うなーーーーっ!どうぞ!


Ryo「んー、思っていたよりまともな曲ですね。」

でしょでしょ!コナミのゲームと言えば、「グラディウス2」以降は「SCC」ばかりの様に思われる方も多いと思いますが、魔城伝説シリーズの様に(注1)最後までSCCが搭載されていないものもあったのです。

しかし、流石はコナミ「SCC」を使用せずとも見事な音楽を奏でてくれるのです!

いや、むしろ「魔城伝説Ⅱ・ガリウスの迷宮」や、この、「シャロム」などは、PSGならではのパンチの効いたリズムで逆にプレイヤーを奮い立たせてくれるというか、熱くなるというか・・・。

Ryo「・・・はい、そこまで!」

ぐっ、では、第9位

Ryo「えー、日本ファルコム「MSX版ドラゴンスレイヤーⅣ・ドラスレファミリー」より「タイトル~地上~迷宮入り口」です!どうぞ!


Ryo「ほお、こちらも原点回帰のPSGですか?」
ええ、しかも、こちらは「古代祐三」さんの手によるものだとの噂です。
Ryo「なるほど、PSGでもここまでバリエーションが出せるんですねぇ~。」
僕らの世代って、急に音楽が凄い事になっていったじゃないですか。
PSGのピコピコ音からFM音源、果てはLA音源・GS音源・CDの音源まで。
でもやはり、PSGの音って、ノイジーだけど「安心感」あるというか・・・。
Ryo「あ、でも、それは分かる気がするわ。」「ワシじゃって、「アルファ」はPSG版推しじゃからのー。」
シンパシーを感じますよね。では第8位!!
同じく「日本ファルコム」さんで「ソーサリアンX1turbo版」より「Sigh and Tear(ゲームオーバー曲)」です!どうぞ!


Ryo「こんな曲あった?」
「ソーサリアン」は珍しくゲームオーバーの少ないゲームで、普通にプレイしていれば、なかなか聞くことの無い曲かも知れません。
また、ゲームオーバーになったら、イラッとして曲を飛ばしてしまう方も多いでしょう。しかし、この曲は最初こそ寂しい雰囲気から始まるのですが、やがて「次こそは頑張れ!」と、プレイヤーの背中を押してくれている様な感すらある、名曲だと思います。ちなみに、この曲は汎用のシナリオクリア曲「Beautiful Day」と同じくPC-98版から追加された曲となりますので、ご存じない方もおられるかも知れません。
Ryo「なるほどねー。」
Ryo「続きまして第7位!!」
「デービーソフト」さんの「うっでぃぽこX1版」より「なつ」です。
どうぞ!!



Ryo「おおっ!」「これは懐かしい!」
そうですねー。「音」の力で表情がここまで変るゲームも珍しいですね。
特にX1版のFM音源は素晴らしく、プレイしていた当時、ゲームには興味が無かった親父まで、「こ、これがゲームの音か!」と、皆でプレイした部屋に入って来て、音を聞いていた程。
Ryo「結構、難易度は高かったと思うが、音楽が素晴らしくてついついプレイしてしまう。」
Ryo「そして、いろいろ試してる内に次のステージに進めてしまう。」「そんな不思議なゲームでしたね。」

ありがとうございます。次、行ってみましょう!

第6位は、「ゲームアーツ」さんの「ゼリアードX1版」より「氷の世界」です。
どうぞ!!


Ryo「これは、聞いた事があるような無いような・・・。」
実は自分もプレイした事が無いんですけど、弟のトンキーが、かなりプレイしておりまして。
結局、クリアまで、見させていただきました。
その際に、やたら耳に残っていた曲が、上記の曲と、オープニングの曲「エスメサンテの輝き」ですね。
オープニングの曲は有名なので今回は次点とし、こちらを6位とさせて頂きました。

Ryo「さーて、半分紹介が終了しましたが、いかがだったでしょうか?」
Ryo「やはり、今の所ダブリなしというところで、凄いですねー。」
あれだけ集まって、皆で色んなゲームをプレイしていたにも関わらずですよ。
まあ、ゲームタイトルで、「ソーサリアン」なんかはカブってましたけど。
Ryo「あのゲームは、別格じゃわ。」

では、また、次回
上位ランキング発表をお楽しみに!!

注1:唯一最初の魔城伝説のみSCCアレンジされたものが「コナミ・ゲームコレクション」というタイトルで発売されていた。
但し、SCCの音を聞く為にはMSX2版スナッチャー付属のSCCカートリッジが必要となる。

2025年3月15日土曜日

トンネルdeサックス番外編・トンネルde座談会Ⅱ(4)

 後世に残したい・知られざるゲームミュージックⅣ



人の数だけ好きなゲームがあり、人の数だけ、好きなゲームミュージックがある。





 

「レトロゲーム親父」こと、「Astronaut」です。

今回も、前回に引き続きまして、友人達より頂いたネタをもとに、ゲームミュージックについて振り返りたいと思います。



 



Ryo「「トンネルdeサック」のRyoです!本日もよろしくお願いします。」

Ryo「今回も私の上位ランキングという事で、より熱く、濃くいきたいと思います!!

Ryo「では前回の続きで、第5位ら!!


PC-9821版「ポリスノーツ」より、オープニング「OLD L.A. 2040」です!

「3DO」「PS」「SS]とコンシューマー版のオープニングはEMPS事故のアニメから始まるため、(ストーリーは理解しやすいですが)オープニングの曲がカットとなったのは残念です。

また、PC-9821版とパッケージには記載されていますが、9821のグラフィック機能が使われているわけではないので条件が整っていれば普通の9801でも起動します。当時の私がPCのパーツ交換にハマるきっかけとなったソフトでもありました。(Windows3.1を使ってみたかったというのもあるが・・・。)

Ryo「で、新機種を買う際に、それ一式を私が買い取って、ポリスノーツをプレイしました。」
懐かしい・・・。

Ryo「脱線!」
おっと、続きまして第4位


X1版ザナドゥより、メインテーマ「LA VALSE POUR XANADU」です!

Ryo「これは、遊びましたねぇー。目を閉じると今でもBGMを思い出せます。」

当時、ここまで様々なデータに拘ったRPGって無かったですもんねー。
実はモンスターの数が有限であるため、雑なプレイをしていたらパラメーターやリソース管理が行き詰まってハマる可能性が高いんです。
ただ、結構難しいゲームにも関わらず、多くの人を引きつけてやまないゲームデザイン。限られた色数をフル活用したグラフィック。そして何より、このゲームで一躍有名となった木屋氏のプログラミング。そして、その開発に使用されたのが当時発売されたばかりの「X1turbo」だったという事実。
そして奇跡のテープ版発売と、X1ユーザーには思い出深いソフトですね。

Ryo「脱線!!」
はっ、つい・・・。

Ryo「では、次、行ってみましょう!第3位は!!」


Ryo「くぅーっ、コレよぉーっ、X1turbo版「アルファ」です。」
88版のFM音源も良いですが、僕らX1ユーザーにはこちらの音にシンパシーを感じますねー。
Ryo君が「TurboⅡ」を買った後、家に遊びに行ったら、必ずこのゲームの音楽が大音量で流れてましたよねー。
Ryo「んー、あの頃はこれさえあれば何も要らんかったなー。」

Ryo「アツくなってきたよー。次いってみよう!!」

Ryo「第2位は!!」


Ryo「「ソーサリアンX1」より「街2(ペンタウァ2)」です!」
おーっ、そういや、Ryo君、このBGM大好きだったねー。
街のBGMって2曲あって、ランダムに切り替わるから、Ryo君、この曲に変るまで入り直してたねぇ~。
Ryo「やはり、「ソーサリアン」ときたらコレじゃあのー」
X1版になって曲が更にゴージャスな感じになってるしねぇ~。

Ryo「そして!」
そして!?
Ryo「栄えある第1位は!!
Ryo「ファイナルファンタジーⅧ」のエンディングテーマ「Eyes On Me」です!」

おお~!!
・・・って、Windows版持ってるけど、やってません。
Ryo「何ぃーっ!?」
Ryo「貴方ともあろう人が・・・まあ、ええわ。」
Ryo「俺の演奏を聴けぇええええええええっ!!


Ryo「・・・どうじゃ?」
あ、この曲、どっかで聞いた事ある。
んー、いい曲ですねー。
Ryo「そうじゃろ、そうじゃろ。ワシ、1番に浮かんだのがこの曲じゃなー。」

やっぱり面白いですね。
Ryo「うん、ここまでバラけるもんなんよなぁー。」
結構カブると思ったんですけどねー。

では、次回は私のランキングを発表したいと思います。
Ryo「見せて貰おうか、親父の実力とやらを!」

トンネルdeサックス番外編・トンネルde座談会Ⅱ(3)

後世に残したい・知られざるゲームミュージックⅢ


人の数だけ好きなゲームがあり、人の数だけ、好きなゲームミュージックがある。






「レトロゲーム親父」こと、「Astronaut」です。

今回も、前回に引き続きまして、友人達より頂いたネタをもとに、ゲームミュージックについて振り返りたいと思います。



 


 

Ryo「「トンネルdeサック」のRyoです!本日もよろしくお願いします。」

Ryo「今回は私のランキングという事で、より熱く燃えていきたいと思います!!

Ryo「では、第10位ら!!


Ryo「ファミコン版とは全く違う!どちらかと言えば原作準拠!?X1版「女神転生」だーっ!」
やはり来ましたか!
Ryo「何かこの辺りの、「ウルフ」・「テレネット」あたりのオープニング、たまらなく好きなんよなー。」

ですねー。丁度「ウルフ」が独立した直後ぐらいで、両メーカーとも気合いが入っていた頃だと思います。

Ryo「どんどんいくでぇー第9位!


X68000版「スーパーハングオン」より「Wining Run」です!
Ryo「そうそう・・・って、何じゃこの画面は!
あーっと、隠しコマンド([Shift]+[Help])で呼び出せるサービスモードです。録音の際に便利だなと思いまして。」
Ryo「いきなり、持ち主も知らないネタをぶっ込まんで欲しいわ。」

Ryo「気を取り直して、第8位!!」


Ryo「スーパーレイドックX1版です」
Ryo「いやーこれも良くプレイしたわー。」「アンタん家で、トンキーと。」
やってましたねー。ハイドライド3に続いて、「T&E」からクリアの認定書が届いていたと思います。
Ryo「武器のチョイスにもよるかもじゃが、コ・パイロットとで対地と対空に専念したんが良かったんかのう?」

Ryo「よしゃ、次!」
第7位!「電波新聞社」制作の「X68000版ボスコニアン」!
その中より、「古代祐三」氏の真骨頂「Flash・Flash・Flash」です


ここで、これをいきますか!
Ryo「うむ、ホントはワシの中ではどの曲も1位・・・じゃが、この曲はメジャー過ぎて今回の趣旨から言えばこちらくらいが妥当かな・・・と。」

なるほど。

Ryo「ここまで、大分駆け足で紹介してきたが、やっぱり長くなって来とるのお。」
2回に分けますか?
Ryo「そおするかのお。」

Ryo「では、前半のラスト、第6位!PS用ソフト「メタルギア・ソリッド」より、「メインテーマです!どうぞ!」


これは、特定の条件を満たさないと登場しないエンディング曲の様ですね。
「メタルギア」のラジオドラマを収録したCDも、こちらの曲がオープニングを飾っていましたね。
Ryo「やはり、熱い音楽。メタルギアはこうじゃねーとおえんなぁ!


さて、この後のランキングが気になるところですが、丁度半分と、キリが良いトコまできているので、以後、次回とさせて頂きたいと思います。

では、またゲームミュージックの濃い世界でお会いしましょう。
Ryo「今度も、濃厚なヤツ用意してるからのー。」

よろしくお願いします。

2025年3月13日木曜日

トンネルdeサックス番外編・トンネルde座談会Ⅱ(2)

 後世に残したい・知られざるゲームミュージックⅡ


人の数だけ好きなゲームがあり、人の数だけ、好きなゲームミュージックがある。


「レトロゲーム親父」こと、「Astronaut」です。
今回も、前回に引き続きまして、友人達より頂いたネタをもとに、ゲームミュージックについて振り返りたいと思います。

 
 
 
Ryo「「トンネルdeサックス」のRyoです!本日もよろしくお願いします。」

今回は第二回という事で、私の弟にして某ゲームメーカーの現役プログラマー「トンキー」より頂いたランキングを元に語っていきたいと思います。

Ryo「おおーっ!」
Ryo「では、どうぞ!」

では、第5位
コナミのMSXゲーム「F1スピリット」より、「エンディング」です!
Ryo「それって、どんな曲だったか記憶に無いなあ・・・。」
Ryo「だいたい、直ぐ聞けるんですかねぇ?」

ふふふ・・・。


Ryo「おーっと!先程、チラッと見えた「あのコマンド」は?

さあ、何の事でしょう?

さて「F1スピリット」ですがSCC音源が出て大分後になって発売されたので、「グラディウス2」と比べて、音楽が洗練されてきているな・・・と、勝手に思っていたんですが、何と、このゲーム制作時にはまだチップが完成しておらず、「チャンネルの数が2倍に増える」とだけ、サウンドスタッフの方達は聞いていたそうで、仕方が無いので2台のMSXを並べて曲作りをしたとか・・・。
コナミのスタッフ、どれだけ「神」なんだよって感じですね。

Ryo「どっからそんなネタを仕入れてくるんでしょうねー?」

続きまして第4位!!
Ryo「どうぞ!」

X1版「スタークルーザー」より「オープニング」です!


Ryo「X68000版共々プレイしましたねー。非常に良く出来たゲームです。」

実在の太陽系・リギル・ケンタウルス(ゲーム中はリジルケント)星系・シリウス星系・バーナード星系など太陽系の「近傍恒星系」を舞台に賞金稼ぎ(ゲーム中はハンター)である主人公達の活躍を描く。広く一般に知られているのはメガドライブ版だと思われますが、やはりこのサイトでは、古典SFの香りを残したPC版を推したいところ。
更に「ハン○ロ」船長の様な熱くて粋なセリフが心を擽ります。
ゲームクリア後も宇宙で遊べるステキなゲームですね。

Ryo「では、続きまして第3位!」
PC-8801mkⅡSR版「スナッチャー」より「オープニング曲・Twilighit Of Neo Kobe City」です!
どうぞ!


「スナッチャー」と言えば、PCエンジン版の「One Night Of Neo Kobe City」の方が有名かと思われますが、こちらもなかなか渋い名曲と言えるでしょう。
開発者のサウンドへのこだわりがよく分かるのが、MSX2版では「SCCカートリッジ」が付属、PC-88版もサウンドボードⅡを搭載している機種では、さりげなく、音楽がゴージャスになります。
こちらに掲載したビデオはサウンドボードⅡ版となります。
Ryo「染みるねぇ・・・。」

さて、どんどんいきましょう!
第2位!!
Falcom「ソーサリアンX1版」より、「エンディング1」です!
Ryo「おおーっ!」「来ましたね、ソーサリアン!」

ソーサリアンと言えばX1版というぐらい、良く出来たこのゲーム。特に8音のステレオFM音源+PSG3音を加えたBGMの演奏は、この後に続くサントラの原曲を全てX1版準拠にしてしまうほどの完成度。
さあ、X1版オリジナルのエンディングと併せ、ご堪能下さい!!


Ryo「・・・思わず言葉を失ってしまうほど良いですね。
この「音」による圧倒的な表現力。X1版をプレイしていると「真のソーサリアンワールドへ来た!」という感すらしますねぇ・・・。

Ryo「おっと、では、続きましていよいよラスト!

第1位は「X68000版・悪魔城ドラキュラ」より、ステージ1のBGM「Vampire Killer SC-55版」です。
Ryo「それを、チョイスしますか!」


これまで多くのゲームメーカーがMIDIに挑戦してきました。
いわゆるLA音源(ST-32・CM-64等の)はFM音源の延長の様な音色でゲームと親和性が高かった。しかし、SC-55・SC-88のGS音源はゴージャス過ぎ、出た当初はどのメーカーでも攻めあぐねていたように感じていました。
それはコナミに関しても同様で、「グラディウスⅡ」などは、LA音源の方が私にはしっくりきていました。
ところが流石コナミ!「ドラキュラ」の際にはしっかり乗りこなして来たのです!
しかも、それぞれ、特色をつけたアレンジで!

Ryo「・・・つまり?」
つまり、内蔵音源からGS音源まで全てが名曲という状態が!!
Ryo「おおおおおっ!」

・・・はあはあ・・・、熱いラインナップでいささか疲れました。
いかがだったでしょうか?
Ryo「いやぁ~、面白いですね。」「人によって全然違いますねぇ~。」
次は!
Ryo「はいよいよ、私のランキングとなります!」

お楽しみに!
Ryo「では、また!」

2025年3月9日日曜日

トンネルdeサックス番外編・トンネルde座談会Ⅱ

後世に残したい・知られざるゲームミュージック 

人の数だけ好きなゲームがあり、人の数だけ、好きなゲームミュージックがある。
以前予告しました、誰得ですが・・・もう語らずには居られない企画。

後世に残したい、知られざるゲームミュージック・第1弾!


ご無沙汰しております「レトロゲーム親父」こと、「Astronaut」です。
今回は、前回の座談会の好評を受けまして、友人たちから頂いたネタをもとに、ゲームミュージックについて振り返りたいと思います。






 
 

Ryo「トンネルdeサックス」のRyoです!本日もよろしくお願いします。」

先ずは、X68000Proユーザーハイドライド3の鬼キャラで有名(?)なT君改め「ちゃーくん」より。

Ryo「いきなり来ましたね~、どうぞ!」

第5位!「Windows版・To-Heart」

Ryo「・・・っと、これはボーカル入り!?」「なかなか良い曲ですね~♥」
でしょうー。このジャンルに革命をもたらし、ユーザーの裾野を一気に引き上げたタイトルといって良いでしょう。
え~、こちらはWindows用のみのOPとなります。
賢明な方はお気づきかと思いますが、こちらはアダルトゲームとなりますので、良い子のみんなは、PS版(OPは別の曲ですが)もしくは、18歳になるまで我慢してね~。
Ryo「このページのネタが分かるというだけで、いい歳だと思うんですがねぇ。」

続きまして、第4位!
PC-98版「痕(きずあと)」Midi(GS)音源版です。


Ryo「ほう!PC-98にしては良い曲ですね。先程の会社と同じですか!」
こちらも同じ会社のアダルトゲームとなります...が、こちらに関しては、先ほどのソフトよりリリースが早く、内容に関しても、前者がほのぼのした学園ラブコメなのに対して、こちらはいわゆる「伝奇物」といった感じです。
グロ要素もあり、どちらかとういうとそちらで「18禁」になったのでは?と、思わせるほど。ストーリーがとても良く出来ており、プレイヤーをぐいぐい引き込んで行きます。「叡智」な要素はありますが、必然があると感じます。こちらのソフトでこのブランドのファンになった方も多いのでは?

Ryo「語りますねー。」

脱線して申し訳ありません、第3位!

Falcom「中興の祖」!英雄伝説・軌跡シリーズより、「碧(あお)の軌跡」のオープニング曲です!


Ryo「おおっ!アニメが急に綺麗になりましたねぇー。」
Ryo「・・・これは!もしかして!」
「新海監督」は、この時にはもうアニメの監督としてデビューされていたと思うので、別の方の作だと思うのですが、やはりFalcomさん、層が厚いですよねぇ。
Ryo「ヴォーカルも入って、流石ですぅ~!」

(こりゃあ、ちゃーくんの次の人のランキングに進めないなぁー。)
Ryo「ん?何か?」
いえ、何でも無いです!一気に行ってしまいましょう!

第2位!X1版ハイドライド3より「オープニング」です!どうぞ!


Ryo「懐かしいーっ!」
「PC-88版・PC-98版」が「MSX版・MSX2版」との違和感を無くす方向のアレンジだったのに対し、こちらは、当初「移植不可能」と言われ、リリースに時間が掛かった為か、フルFM音源にアレンジ!
Ryo君と一緒に合宿して攻略した「MSX版」をプレイ済でも、再度プレイしてクリアの際には同じかそれ以上の感動があったのを覚えています!
Ryo「特にちゃー君は思い出深いゲームだと思います。」

では、いよいよ、第1位!
Ryo「おおっ!」


「空の軌跡FC」より「オープニング」です!


Ryo「うーん、アニメが凄く綺麗ですねー。」
はい、恐らくこちらのアニメーションは、YsⅠ・Ⅱの時と同じく「新海誠監督」の手によるものだと思います。
前述の「の軌跡」と併せてPSP版なのですが、実は僕もPC版「空の軌跡」持っているんですよね。
Ryo「ほう。」
・・・申し訳ありません。積みゲーと化しております。
インストールして、さわりの辺りまでプレイした記憶があるのですが、恐らくOSを再インストールした際に消しちゃったと・・・。
ただ、同僚のK君にソフトを貸した際に、彼が絶賛してたのは覚えています。
余りの面白さに、昼夜を分かたずプレイした所為で、奥さんから離婚されそうになったとか・・・。
Ryo「未プレイだからしょうがないけど、最後のはレビューじゃないよね・・・。」

ごほ、ごほ、・・・。

えー、新企画いかがだったでしょうか?
Ryo「いや、面白いんじゃないですか!友人関係でも人によって全然嗜好が違うんだなというのが良く分かりました。」

それでは次回は、現在、某ゲームメーカーにてプログラマーをしている私の弟「トンキー」さんからのベスト5いってみましょう!

2025年2月28日金曜日

琥珀色の遺言 X68000版

この解像度ならばこそ


藤堂龍之介。職業、探偵。

男であれば、名刺を差し出しながら名乗ってみたい職業の上位に入るんじゃないでしょうか?



舞台は通称「琥珀館」と呼ばれている影谷邸。

その屋敷の主人「影谷恍太郎」が庭で変死しているのをその娘たちが発見。



騒ぎを聞き、現場に駆け付けた執事の龍野は、この琥珀館に警察の手が入る事を良しとせず、主人の死を「薬の誤飲の上の事故死」であるとし、秘密裏に当時駆け出しであった、「探偵・藤堂龍之介」を雇い、事件の収束を図ることとしました。



龍之介は小説家を偽り、「客人」として影谷邸に潜入、だが、その家には旧知の間柄である影谷芳明が居たのです。


渡航先で旧知の仲だった「影谷芳明」。この人は
のちに「協力者」として、味方になってくれます。


「1920シリーズ」と銘打たれたこの「藤堂龍之介探偵日記」は、「和と洋」が絶妙に混じりあった時代、「大正」を舞台に、第一弾は豪華なお屋敷、続編は豪華客船の中と、一部を除いて閉鎖空間で話が展開されてゆくのが特徴です。

「閉鎖空間」ということは、犯人も常に近くに居るということで、龍之介の調査を嘲笑うかの如く第二、第三の殺人(しかも、大体の場合、容疑者か、重要参考人だ。)が行われたり、続編では龍之介本人が何者かに襲われるシーンがあったりして、プレイヤーの猜疑心をかき乱してくれます。


続編の「黄金の羅針盤」X68000版です。

こちらも名作なので、機会があれば
語ってみたいですね。

ゲームはオーソドックスなコマンド選択式で進行してゆきます。



X1はジョイパッド対応。 X68000版はフルマウスオペレーションとなります。

ただ、リバーヒルのアドベンチャーゲームは、(JBハロルドシリーズ等で話題となりましたが)コマンドの数がべらぼうに多いのです。

これを全ての登場人物にやっていたら、とんでもない時間が浪費されるし、面白くありません。


「琥珀館」内には、実に多くの人間が暮らしている。
この方は後に「協力者」の一人となる家庭教師の
「早乙女」嬢。早速、龍之介の軽口にドギマギ。
心を開いていくにつれグラフィックが変化します。

これは、いわゆる、「コマンド総当たり」というものを数を以て制しているのです。

ただ、意地悪なハマリ(「オホーツクに消ゆ」に於けるニポポ人形とか)の様なトラップは無いので、行き詰まったら全員に再度聞き込みすれば、ゲームは進んでしまうんですどね。


ゲームは、グラフィックが素晴らしいです。



「琥珀館」と言うだけあって、舞台となる家は全編、時が止まったかの様なセピア色。

建築様式に詳しくないので龍之介の受け売りになっちゃいますが、これがいわゆる「アールヌーヴォー」というものなのでしょうか?統一感があって素晴らしいです。

プレイしたのはX1Turbo版とX68000版。


こちらはX1turbo版。400ライン表示!
Zのアナログ表示にも対応しています。

こちらはX68000版です。

やはり、イイですね!

特に、当時最高のか解像度と色数を誇っていたX68000版は素晴らしいですね。

改めて当時のグラフィッツカーの方のご苦労が偲ばれます。続編の「黄金の羅針盤」は、16ビット機のみの発売ですが、「琥珀色の遺言」は、MSX2辺り迄発売していたはず。恐らく手書きと思われる当時の緻密なグラフィックは各機種ごとに起こされたものでしょうね。

そこへ昔のオルガンの様な音色のBGMが雰囲気を盛り上げます。


自分の部屋ではJBハロルドシリーズの様に
事件の分析や、進捗が見えます。

一通り館内を聞き込みした後の進捗。先は長い!

ゲーム開始直後は執事の辰野の思惑通り事が進んでいるように見えたこの事件ですが、彼は一つミスを犯していました。それは龍之介の探偵としての才能を見誤っていた事です。

最終的にこの事件がどういう結末を迎え、「琥珀館」に居た人々がどうなっていくのか?

それは貴方自身の手でお確かめ下さい。


PS.このゲームを開発した「リバーヒルソフト」さんですが、Windowsへの移行と共に多くのソフトハウスが消滅したように、頑張ってはいたんですが、消滅してしまいました。

これで、「1920シリーズもお仕舞いか・・・。」と、アドベンチャーファンの私は寂しい思いでしたが、フィーチャーフォンのアプリで新作が次々発表され、当時持っていた機種でプレイ出来たのは、有り難かったですね。

フィーチャーフォン自体は時代の流れと供に消えつつありますが、何と最近になって、ニンテンドーSwitchで、「G-MODOEアーカイブス」として、千円ちょっとで遊ぶ事が出来るようになったのです。


久々の新作、「瑠璃色の睡蓮」。
最初で最後?の閉鎖空間(島だが)では無い作品。


画面はこんな感じ。ボリューム感は、他のシリーズと
遜色無いと感じた。

ただ、やはり、当時のグラフィックに迫るような新作も、遊んでみたいと思う今日、この頃なのだった。